年報
女性ライフサイクル研究・16号(2006年11月発行)

生き抜く力を育む
レジリエンスの視点から

子どもは成長する過程で、いろんな逆境に遭遇します。しかし、それに翻弄されてしまうばかりではありません。逆境をはねとばしたり、たとえ傷つきうずくまってしまったとしても、またそこから立ち直り、成長していく力、生き抜く力を持っています。日本ではまだ一般的な言葉ではありませんが、欧米ではこのような力を指す「レジリエンヌ」という言葉があります。
人生に逆境は避けられません。避けられないとしたら、逆境のなかで、私たちに何ができるのでしょうか。平常時にどんな力を蓄えておけば良いのでしょうか。周りの大人が子どもにどのように関わることが役立つのでしょうか。逆境にある人の「レジリエンス」をうまく引き出すために、援助者がどんな関わりをすればよいのでしょうか。
女性ライフサイクル研究所では、カウンセリングや講演、執筆活動を通して、幼い頃の虐待やさまざなトラウマ経験のある人たちと出会い、また子育て中の親や子どもの育ちへの支援を行ってきました。これらの活動を通して得た知見を含めて、レジリエンスの様々な面についてとりあげました。レジリエンスについて考えるヒントが満載です。


〈目次〉
●序/(女性ライフサイクル研究所)村本邦子
レジリエンス〜逆境を生き抜くために
●遊び/(女性ライフサイクル研究所)津村 薫
遊ぶことは生きること
●トラウマを受けた子ども/(女性ライフサイクル研究所)小田裕子
レジリエンスに着目した子どもへの支援
●レポート/(女性ライフサイクル研究所)森崎和代
しなやかな子どもの心
●協同関係/(女性ライフサイクル研究所)渡邉佳代
思春期の協同関係から生まれるレジリエンス
●非行/(女性ライフサイクル研究所)下地久美子
非行歴を持つ少女のレジリエンスに学ぶ
●想像力/(女性ライフサイクル研究所)西 順子
想像力とレジリエンス
●トラウマ・サバイバー/(女性ライフサイクル研究所)窪田容子
トラウマからの回復とレジリエンス

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