年報
女性ライフサイクル研究・15号(2005年11月発行)

人生の選択に迷うとき
新しいライフサイクルをめぐって

人々の生き方は多様化し、選択肢が増え、一見、自由度は高くなった。年齢とともに、娘、妻、母と女性の役割が決められ、一定のライフコースに添って生きていた時代と異なり、現代女性は、いつ、誰と、結婚するのか、いつ就職し、いつやめるのか、やめないのか、いつ、子どもを産むのか、産まないのか、何人産むのか、婚姻を持続させるのか、離婚するのか、再婚するのか、老親の介護をどうするのか、自分の老後をどう暮らすか、ありとあらゆることを選ばなければならない。そうれだけに迷いは多く、自由の幻想に惑わされたまま、実際には選ぶことなく、状況も流される可能性も高くなる。自由度が高そうでいて、じつは選択肢に格差が大きく、妬みや恨みばかりが募る。こんななかで、現代女性は、どうやって賢明に自分の人生を形成していくことができるのだろうか。(本書「序」より)


〈目次〉
●序/村本邦子
現代女性のライフサイクルと人生の選択
●働く/渡邉佳代
働くことを選択するとき
ライフストーリーから働く意味の変容を追って
●からだ・性/西 順子
産婦人科医・加藤治子さんへインタビュー
女性トラウマとからだ・性
●子どもをもつ/安田裕子
産み育てるということ
不妊治療経験のある女性の語りから
●シングル/小田裕子
「シングル」で生きるとき
「個」の確立をめざして
●夫婦/窪田容子
夫婦関係に迷いが生じたとき
関係を見直す集団認知行動療法の試み
●離婚/下地久美子
女性が離婚を選ぶとき
自分らしい生き方を求めて
●制度/前村よう子
女性の人生と社会制度
三世代を想定して

92頁 1,050円