女性ライフサイクル研究所 15周年記念シンポジウム
戦争・ジェンダー・トラウマ

今年は戦後60年、女性ライフサイクル研究所は15周年を迎えます。 設立以来、女性と子どものサポートに取り組んできましたが、なかでも、トラウマは、その中心的テーマでした。 個々の問題に取り組みながら、戦後責任とトラウマの問題が未処理であることが、実は、女性や子どもへの暴力の加害・被害問題にも影を投げかけているという印象を持ち続けてきました。心理学的観点からこの問題に眼を向けていく必要性を感じ、昨年、ようやく、その第一歩として、女性ライフサイク研究所年報14号で「戦争とトラウマ」の特集を組みました。これらは、もちろん、「心理主義化」されてはならない問題です。そこで今回は、社会学、女性学、哲学、宗教学の観点も交えながら、戦争について、学際的対話の場を設定し、皆さんと一緒に学びたいと考えています。 交流会では軽食をご用意し、気軽に語り合える時間を過ごしたいと思っております。 是非お誘い合わせの上、お越し下さい。

日 時 7月10日(日) 13:30〜18:30(開場13:00)
シンポジウム 13:30〜16:45  交流会 17:00〜18:30
場 所 山西福祉記念会館 3階ホール(大阪市北区神山町11-12 TEL 06-6315-1868 )
地下鉄谷町線「中崎町」駅・JR環状線「天満」より徒歩5分
JR大阪駅・阪急・地下鉄御堂筋線梅田駅より徒歩15分
参加費 シンポジウム 当日1,000円(前売700円) 交流会 1,500円
参加費納入先 郵便振替 00940−7−177156
有限会社女性ライフサイクル研究所
お問い合わせ 女性ライフサイクル研究所(TEL 06-6354-8014 月〜金 10:00〜17:00)

シンポジスト

大越愛子氏(近畿大学文芸学部教授)

哲学・宗教学の男性中心主義に耐え難くなり、「女性」の視点で読み替えていた時、同時代のフェミニズム理論に出会う。80年代は地域で「女性学」自主講座に取り組み、90年代に大学で女性学開講。日本軍「慰安婦」制度の被害女性との出会いから、生き方や学のあり方に決定的な影響を頂いた。1997年5月に「女性・戦争・人権」学会を有志と結成。「戦時性暴力」の問題に理論的・実践的に取り組んでいる。
主要著書『フェミニズムと国家暴力』(世界書院、2004)

内藤和美氏(群馬パース大学教授)

学生時代に、日本の女性学の立ち上げのときを目にしてしまったことから、事実上ジェンダー研究がライフワークになってしまった。性別分業、ケア、暴力、学習等ジェンダー関係の諸課題に取り組んできたが、2000年以降は専ら自治体のジェンダー関係政策(政策手段、政策過程)と女性センターの研究に取り組んでいる。
『女性学をまなぶ』(三一書房)、『女性のデータブック 改訂第4版』(共著。有斐閣)、『ドメスティック・バイオレンス 新版』(共著。有斐閣)

中村 正氏(立命館大学大学院応用人間科学研究科教授)

DV加害者のためのグループワークを試みる「メンズサポートルーム」共同代表、内閣府「女性に対する暴力対策情報提供事業検討委員会委員」、「配偶者からの暴力の加害者更生に関する調査研究会委員」などさまざまな役職、仕事を通して、男性性、暴力、攻撃性に関心をもつ。これは男性と男性性についての心理社会的な問題に由来する社会病理の領域に応用可能な主題だと考えている。
『「男らしさ」からの自由』(かもがわ出版)、『ドメスティック・バイオレンスと家族の病理』(作品社)など、著書多数。

 

司 会

村本 邦子(女性ライフサイクル研究所所長・立命館大学教授)

 

女性ライフサイクル研究 14

【特集】戦争とトラウマ

戦争のニュースを耳にしない日はないといっても過言ではないほど、戦争が身近なものとなりつつあります。海外ではここ20年、ホロコーストや戦争などマスレベルで起こったトラウマの世代伝達についての研究が盛んに行われてきましたが、戦争による破壊は目に見えるものばかりではありません。マスレベルのトラウマは、何世代にもわたって私たちの人間性を蝕んでいきます。戦争の惨禍を繰り返さないために、今こそ、その破壊の恐ろしさを正視し、過去の戦争が意義ある形で世代を越えて伝えられ、受け継がれてゆく必要があります。この本は、そんな戦争とトラウマの関連に迫る最初の第一歩です。

『女性ライフサイクル研究 第14号』 A5判 各1050円
お申し込み・お問い合わせ:大阪本社 TEL:06−6354−8014