ニュースレター No.60 / 2006年11月

ご 挨 拶

女性ライフサイクル研究所所長 村本邦子

 秋は年報発刊の季節。今年は、「生きのびる力〜レジリエンス」の特集である。年1回の雑誌発行は案外たいへんで、毎年「いったい何号まで続けるの!?」と言いながら、あっという間に16号を数える。3号雑誌とよく言われるが、もうその5倍も続けたんだから、意味を見い出せなくなればやめても良かろうと思ってはいるが、とりあえず、スタッフの研究意識を持続させるための年中行事となっている(毎月、研究会を重ねて、それぞれの執筆に備えている)。存続について、また、今後、期待するテーマについて、みなさんの声を聞かせて頂けるとありがたい。

 これまで、私たちの事業は、とりあえず、ご縁のあった仕事から始めて、やっていくなかで、こんなものがあったらいいな、こんなことをやってみたいなと、現場のニーズを汲み、発展させるような形で展開してきた。設立当初、現在のような事業展開になるとは夢にも思っていなかった。やろうと思っても続かなかったこと、思いつきで始めたことが勢いづいて大きくなったりと、私たちの意図を越えたところの力と不思議を感じる。事業とは生き物のようだ。私たちの変化とともに、社会も変化し続けている。しなやかさは大事だが、時代の流れに翻弄されるだけでなく、自分たちの価値観や信念を貫くことにもこだわりたい。

 今年度は、少しずつ、今後の事業の方向性を模索している年である。スタッフも2人増えた。スタッフが多くなった分、夢の総和はさらに大きい。私自身は、苦行の精神から遠のくばかりである。自分にとって意味のあること、おもしろいこと、大変でも頑張れることを絞っていきたい。生きのびる力〜レジリエンスの条件は、@遊び心にあふれた好奇心を発揮し、自分から進んで学んでいくこと A矛盾を受け入れ、多様に開かれた柔軟性 B場を読み、全体を見る力 C潜在能力(五感、直感、創造性、想像力)を大事にすること D苦境を受け入れ、前に向かって行動する E生き残るという強い意志だという。遊び心と強い意志とともに、息長く事業を続けることができたらと願っている。