ニュースレター No.59 / 2006年8月

特集 一人でしない子育てのススメ

 子どもはたくさんのケア、関心を必要とし、成長毎に違った形であれこれと求めてきます。買い物に行けば・・・「おもちゃ買って!」「僕がカートおす!」とせがんでくる。<今日はダメよ>と一言いうもんなら「嫌だ嫌だ〜!!」と泣きわめいたり、「お母さんのバカ!」などの悪態をつく。ようやく、なだめ方が分かったかなと思うや否や、2、3歳頃の自己主張と4、5歳の自己主張とでは子どももレベルアップしていくため、同じ方法でなだめることが難しくなってくる。一難去ってもまた一難、次から次へとやるべきことが押し寄せて、いつまでこんな生活が続くのだろう・・・と、先の見えないトンネルに迷い込んでしまったような心境になることはありませんか?
そのような時に、誰も助けてくれず、しんどさが理解されないとダメだと頭ではわかっていても行き場のない怒りと悲しみを子どもにぶつけてしまい、自己嫌悪になったり、時にはもう全てを投げ出したくなったり・・・子育てにはそんなしんどさがつきものです。

 「子育てほど多角的な知識とスキルと知恵が必要な仕事はない」と言うと、皆さん驚かれるでしょうか?
 子どもの成長に応じた発達課題を知ること、その課題と格闘するための親側のスキルUP。そして他の人の考えや感じ方、対応方法に触れることで、子育ての幅がぐんと広がります。そうすると、しんどくて仕方なかった子育てに面白味が出てきたり、イライラの対象でしかなかった我が子がなんだが愛しく思えたりして、ちょっとしたサポートで子育ての分岐点が変わるということがあるのです。

 子育ては拡がりと奥行きのある大仕事です。ですから、大きな悦びや幸せにもなるし、とてつもない苦しみや絶望ともいえるしんどさにもなります。その分岐点は、“一人で抱えないこと。多くの人の目と手と知恵を借りて、皆で子育てしていくこと”にあるのです。
 しんどいことは共有し、知恵を出し合って乗り切って、上手くいったことや良かったことは喜び合い、「今日からもまた子育てやっていけそうだ!」と思えるような「一人でしない子育てのススメ」を女性ライフサイクル研究所は設立当初より支援しています。これからも様々な状況にいる人たちが自分の状態に合わせて繋がっていけるように、カウンセリングやグループ、子育てブックレットなど様々な形でサポートできればと思っています。
 一人で抱え込まず、皆で子育てをしていけるサポートの輪が皆さんに届くようスタッフ一同心から願って活動しております。

■ FLCでは、子育てに関するカウンセリング・グループ・講演もお受けしています

□カウンセリングでは… 

親御さんのしんどさに寄り添いながら、子育てのしんどさを整理していきます。子どもの言動への理解、子どもの発達に応じた具体的な関わり方や声かけなども一緒に考えさせていただきます。
また、夫婦間や家族間での協力や理解が必要な場合は、カップルカウンセリング、家族療法でのサポートもご利用いただけます。

□子育てグループでは… 

【キレない子育てを学ぶ親のグループ】
子どもへの怒りの言動について一緒に考え、認知行動療法の使って怒りのコントロールを目指します。
テキスト:FLC子育てナビシリーズD『子どもにきれてしまいそうなとき』

【子育てのコツを学ぶママのためのグループ】
子育てに躓きや不安を感じている親御さんが、子育てのコツを学ぶと共に、ほっとできる場を提供しています。
テキスト:FLC子育てナビシリーズ@『今からでもできる人格の土台をつくる子育て』A『子どもの叱り方』

(小田 裕子)