女性ライフサイクル研究所 News Letter

No.125

子どもの気になる行動

渡邉 佳代

「お友達とケンカが多い」「よく考えずに行動してしまう」「言われたことができない」「提出物をよく忘れる」…など、子どもの気になる行動を相談されることがあります。それが子どものワガママと見られたり、発達障害の有無を尋ねられることも少なくないのですが、子どもも「いつも叱られる!」「何で怒られるんだろう?」「どうしたらいいの?」と困っていることが多いものです。大切なことは、子どものより良い行動が増えていくために、子どもの特性を捉え、その特性を活かした関わり方のアイデアを考えることです。

子どもの気になる行動は、それをすることで子どもに得られるものがあるという、「学習された自発的行動」であると考えてみましょう。例えば、「授業中に立ち歩く」という行動で、その子どもは何を得ることを学習しているでしょうか。先生や周囲から注目されたい(注目や関わりを得る)、分からないことをしたくない(嫌なことから逃れる)、いち早く先生に言われたことをしたい(ほしい、やりたいことを得る)、周囲の魅力的なモノをもっと見たい(感覚刺激を得る)かによって、関わり方の工夫や環境調整の仕方が異なります。

説明していることが理解できないために(「何からしたらいいの?」)、立ち歩いてしまう場合は、説明が終わるまで座っていることや、分からなければ手を挙げることを事前に伝えるなどの工夫が必要です。「してほしい行動」が見られた時には、「褒める」「応える」ことにより、子どもが「自分のした行動が良かったんだ!」と気づけると、その行動は繰り返しやすく、子どもの行動の選択肢が広がるでしょう。立ち歩くと怒られるから座っているのでは、「怒られる」ことがなくなると、自発的行動(座る)は続きにくく、行動の選択肢も増えにくいようです。「してほしい行動」が見られた時をしっかりキャッチして、子どもを褒めたいものですね。