女性ライフサイクル研究所 News Letter

No.124

トラウマからの回復

窪田 容子

女性ライフサイクル研究所では、20年以上に渡って、トラウマからの回復を手助けするカウンセリングを行っています。災害や事故、犯罪に巻き込まれたり、大切な人を突然失うなど、大きなショックを受ける出来事が身に降りかかると、次のような反応が生じます。

○考え方:混乱する。状況を正しく理解できない。勝手に考えやイメージが浮かぶ。自分を責める。
○感 情:ショック。悲しみ。嘆き。不安。寂しさ。恐怖。怒り。イライラ。恥。絶望感。孤独感。何も感じない。
○からだ:疲れる。頭痛。筋肉がこわばる。胃痛。心拍数の増加。睡眠困難。悪夢。
○対人面:極度にひきこもる。周りの人に無関心になる。周りとうまくいかない。
○その他:絶え間ない警戒。無気力。集中困難。

これらの反応は、大きなショックを受けたときに生じる自然な反応であり、多くの場合、時が経つにつれて、徐々に和らいでいきます。また、直後には特に反応が出ず、数ヶ月経ってから反応が出る場合や、1年後などの節目でぶり返すこともあります。

適度に休養をとり、食事や睡眠には出来るだけ気を配りましょう。信頼出来る人に話を聞いてもらったり、辛いときは一緒に過ごしてもらいましょう。少しエネルギーが戻ってきたら、趣味を再開するなど、気分転換に何か活動をすることも回復のために役立ちます。アルコールに頼ったり、長期間引きこもってじっとしているのは、望ましくない方法です。

ひどく混乱したり、これらの反応のために、日常生活がうまく送れない状態が一ヶ月以上続く場合は、カウンセリングを受けてみましょう。当研究所では、トラウマへの統合的アプローチを通して、反応が和らぎ、自分を責める気持ちが和らぎ、安心感や信頼感を取り戻していけるよう、お手伝いしています。