女性ライフサイクル研究所 News Letter

No.114

「あるもの」探しを始めよう

渡邉 佳代

私たちは普段、何か問題が起こった時や困りが生じた時に、問題や困りの背景・原因に目を向けがちです(でも、そもそも背景や原因は1つではなく、複雑に絡み合っていることがほとんどなのですが…)。原因や問題を並べ、「じゃぁ、今、必要なことは何?」と考えることは時には有効なのですが、それが「ないもの」探しになってしまうことがあります。忙しい時や窮地に追い込まれた時、問題が複雑に絡み合った時には、問題や「ないもの」ばかりが目についてしまい、「よし、何とかやるぞ!」という気持ちが萎えてしまうこともありますよね。

ピンチはチャンス。そうした時には、すでにそこに「あるもの」、すなわち「リソース」(=資源、資質、能力)に目を向けてみましょう。「あるもの」探しでよく例えられるのが、「冷蔵庫の中身」。忙しい時、買い物をする時間もなく帰宅して、冷蔵庫を開けた時、皆さんはどんなことを考えて、その日の夕食を作るでしょうか。「あぁ、あれがない。これもない」と言いながら、結局ご飯が食べられなかった…ということになるでしょうか。きっと「あ、使い忘れていたチーズがあった!」「野菜の切れ端があったぞ」と、今ある食材で調理し、意外とおいしいアイデア料理ができたという経験もあるのではないでしょうか。

「問題」の周りには、目の向け方によって「あるもの」がいっぱいあります。今ある能力、興味・関心、好きなこと、できていること、今までしてきた工夫、うまくいったこと、家族や友人、ペット、先輩、後輩、同僚、支援機関、地域などなど、リストアップしてみましょう。それだけでも、「意外といけるやん!」「よしやるぞ!」と思え、問題や困りを乗り越えていく原動力になることもあります。

リストアップした「リソース」は、大切な食材。どれとどれを使って、どんなおいしいアイデア料理ができるでしょうか。「あるもの」探しは宝探し!始めてみませんか。