女性ライフサイクル研究所 News Letter

2009年1月発行第83号

対人関係のパターン

長川 歩美

みなさんは、日ごろ「なぜだかわからないけど人間関係で同じことを繰り返してしまうなぁ・・・」と後悔することはありませんか?このように仕事や友人、恋愛など日常の人間関係で、わかってはいるけれどいつのまにかとってしまう言動には、その人が人生の初期の頃に身につけた対人関係のパターンが影響しているといわれています。

この対人関係のパターンは「愛着スタイル」や「交流分析」など、人間関係の改善のために様々な視点から研究されています。ここでは精神分析の考え方の一つを簡単にご紹介します。

精神分析の一学派である対人関係論では、分析をうける人と分析家の双方が自分の心に生じることに基づいてできるだけ率直にコミュニケーションをとっていく時に、分析を受ける人にとって不本意な人間関係のパターンが二人の間でどのように起こってくるのかを体験的に観察し、考察し、繰り返し話し合い、そこから抜け出る新しい方向性を一緒に模索していきます。対人関係のパターンが不本意にいつのまにか起こるのは、それが意識レベルではなく無意識のレベルで起こっているからであると考えられるため、まずはどのようなパターンを繰り返しているのかに気づくことが変化への第一歩になります。

大事な場面で失敗してしまう、恋愛でいつも同じパターンを繰り返してしまう、信頼する人にほどひどい態度をとってしまう・・・など、まるで自分で自分の人生を邪魔しているかのように感じるという人は、一度、無意識のうちに身につけて、無意識のうちに日々の人間関係に影響を与えているかもしれない対人関係のパターンについて考えてみてはいかがでしょうか。