女性ライフサイクル研究所 News Letter

2009年1月発行第83号

ステップファミリー

桑田 道子

「ステップファミリー」をご存知ですか。夫婦のどちらか、もしくは両方が、前の配偶者との子どもを連れて再婚したときに誕生する家族、いわゆる子連れ再婚家族をステップファミリーといいます。「ステップファミリー」は英語ですが、日本語に直訳すると「継家族」。「ホップ・ステップ・ジャンプ」や「ステップアップ」のステップとは違って、血縁のつながりのない継親子関係である家族形態を事実通りに現した言葉です。

子連れ再婚は、なにも珍しい話ではなく、昔から日本にも存在しました。ただ、以前は死別を経た子連れ再婚が主だったのが、現代のステップファミリーは、離別を経た再婚であることが特徴的です。

今、日本にどれだけのステップファミリーが存在するか、正確な統計はまだありませんが、1年間に婚姻するカップルの4分の1は夫婦のどちらか、もしくは夫婦共が再婚者であるという統計、それから離婚カップルの6割に未成年の未婚の子どもがいるという統計、これらの結果から、かなりの数にのぼると推測されます。にもかかわらず、「誰にも相談できずにいた」と孤独のなか悩みを抱えている人たちも多くいます。

「自分が選んだのでしょう(だから文句を言う立場ではない)」「子どもがかわいそう(だから大人が我慢するべき)」「あそこは『まま親』だから(ちゃんと子育て出来ていない)」そんな視線や言葉で、ステップファミリーを孤立化させてしまっていないか。いろんな家族がいてあたりまえなのに、主流とマイノリティに優劣をつけていないか。家族の多様性という言葉が一般化する一方で、自らの家族観、価値観を振り返ってみるのも大切な機会ではないでしょうか。

参考URL: SAJ(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン )http://www.saj-stepfamily.org/