女性ライフサイクル研究所 News Letter

2007年12月発行第70号

ステキに歳を重ねよう!

森普@和代

 50歳の誕生日を数ヶ月過ぎたある朝、自転車をこぎながら急に不安な感覚にとらわれた。「あれ?何か忘れてる!?」。化粧はしたか?服装は大丈夫か?真剣に、しかし奇妙な自問自答を繰り返す。「大丈夫」と思うもののいつもと確実に何かが違うこの感じ、「なんだろう?」。何かを忘れている、それもとっても基本的なもののような・・・。2〜3日こんな感覚を繰り返し、ある時ふと、「眼鏡をかけ忘れているような感じだ」と気がついた。小さな文字の世界だけではなく、今まで普通に見えていた世界も変化してきたのだ。

 女性の50歳は、まさに中年期であり更年期である。更年期とは、医学的にもいろんな見解があるが、女性の加齢過程において生殖器から非生殖器へ移行する期間で、閉経を境とした50歳前後の数年間のことをいう。目が悪くなるなどをはじめ、多彩な不定愁訴が現れる。顔や身体がほてる、のぼせる、異常な汗、冷え性、皮膚のかゆみやカサつき、イライラ、不眠、不安、頭痛、物忘れがひどい、疲れる、スタミナがなくなる、動悸息切れ、血圧が上がったり下がったりする、めまい、耳鳴り、頻尿、排尿障害、腹痛・下痢・便秘など腸の不快症状、乳房の痛み、など。 (参考文献:野末悦子著『いい女の更年期』、主婦の友社)

 また、子ども、夫、親など家族との関係を見直すといったことと直面する時期でもあり、これらは中年期の課題ともいわれる。つまり、性、体の変化と折り合いをつけながら、親や夫との関係、自身の子育てなど、これまでの人生を自分自身どう生きてきたかを問い直し、仕切りなおす時期でもあるのだ。

 生きている限り、誰にでも何らかの変化は訪れる。ならば、その時々の変化をじっくり受け止め、自分の気持ちに耳を澄ませながらステキに歳を重ねていきたいと思う。しっかり前を向き、新しい自分の可能性を見つけ、限りある時間をより豊かに過ごすために。