女性ライフサイクル研究所 News Letter

2007年12月発行第70号

ストレスとうまく付き合うには?

窪田 容子

 ストレスとは、元々は物体に刺激を加えたときの物理的なゆがみを表す言葉です。ボールを手で押せばへこむように、人もいろいろな出来事によって、気持ちがへこんでしまいますね。へこんだボールは、押している手を離せば、ふくらんで元通りに戻ります。人も、一時的に気持ちがへこんでも、時間が経てばいつのまにか忘れて、立ち直ることができます。

 しかし、あまりに強い力で押されたり、継続的に押されてしまったボールは、押す手を離しても、ペコンとへこんだまま元通りに戻ることはできません。人も同じように、あまりにも強いストレスが加わったり、継続的にストレスにさらされると、眠れなくなったり、食欲がなくなったり、うつ状態になったりして、自然と立ち直ることは難しくなります。ペコンとへこんでしまったボールは、どうしたら元の形に戻ることができるでしょうか?空気圧を高めれば、内側からの空気の力によって、元の形に戻ることができます。人はどうでしょうか?人もまた、内側からの力、ストレスとうまく付き合う力を蓄えれば良いのです

 ストレスとうまく付き合っていくために、ストレス対処法を身につけることが役立ちます。ストレス対処法は、ストレスコーピングと言われますが、大きく2種類に分けることができます。一つは、問題焦点型コーピングで、問題そのものを明らかにし、問題の解決や軽減をはかる試みです。もう一つは情動焦点型コーピングで、問題ばかりにとらわれないよう、問題をいったん脇に置き、気分転換をはかり、ストレスによる否定的な情動を軽減しようとする試みです。

 カウンセリングでは、ストレスに対処する内側からの力を蓄えられるよう、ともに考えていきます。日々の暮らしの中で、私たちはたくさんのストレスと出会いますが、ストレスとうまく付き合うことができれば、充実感や達成感が得られたり、成長の糧としていくこともできるのです。