女性ライフサイクル研究所 News Letter

2007年12月発行第70号

不安と苦悩をコントロールする@〜セルフケア

西 順子

 前回(2007年7月)は、トラウマ反応としてPTSD(心的外傷後のストレス障害)について紹介しました。トラウマ反応は自然な反応ですが、不安や苦悩をもたらします。不快な感情をすっかりなくすことはできませんが、極端な不安やパニックへと高まってしまうことがないようにコントロールすることは可能です。今回は、不安と苦悩をコントロールするための対処法のヒントとして、セルフケアについて紹介しましょう。

 心と体はつながっています。不安と苦悩をコントロールするために、体へのセルフケアは欠かせません。下記のなかでどの方法が役立ちそうですか? どれができそうでしょうか? 一度にすべて行おうとするのではなく、一つか二つ選んで始めてみましょう。

●健康的な食生活を心がけましょう。不健康な食事はストレスレベルを高めます。

●定期的に有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、スイミング、サイクリングなど)を行いましょう。運動はストレスをコントロールするのに大変有効です。運動をすることでよりリラックスした状態をつくることができます。

●十分な睡眠をとりましょう。そのためには、規則的な日常生活を身につけましょう。決めた時間に起き、就寝しましょう。寝る前にリラックスできる何かをする習慣を身につけましょう(音楽を聴く、あたたかいお風呂に入るなど)。

●十分な休養を取りましょう。たとえ眠れないときでも、休養することで力とエネルギーが蓄えられます。

●五感を緩和させましょう。視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚と五感を緩和することで、自分を落ち着かせることができます。例えば、身の回りの自然を見渡す、星をながめる、綺麗な花を一輪買う、音楽を聴く、アロマキャンドルを灯す、食べ物の味をよく味わう、ハーブティを飲む、心地よい椅子にゆったりと座る、犬や猫とじゃれる、マッサージを受ける・・など、心地いい感覚に注意を向けてみましょう。

 セルフケアは、日常のストレスとうまく付き合っていくためにも大切なことです。生活のなかにセルフケアを取れいれて、不安やストレスとうまく付き合っていきましょう。
 なお、不安と苦悩を軽減し緩和するための特別な方法として、リラクゼーション法や思考のコントロール法などもあります。カウンセリングでは、こうした方法も必要に応じて取り入れていますので、関心のある方はおたずね下さい。

(参考図書:『不安障害の認知行動療法(3)強迫性障害とPTSD』星和書店、他)