ニュースレター No.55 / 2005年8月

ご 挨 拶

女性ライフサイクル研究所所長 村本邦子

 研究所設立15周年を記念して、7月10日、シンポジウム「戦争・ジェンダー・トラウマ」を開催した。この問題については、きちんと取り組んでいかなければならないと思いながら、問題が大きすぎて、長らく手をつけられずにきた。昨年、研究所の年報14号で『戦争とトラウマ』の特集を組み、ようやく、拙い第一歩を踏み出したところだが、今回は、拙い二歩目の企画だった。まずは、自分たちが学ばなければとの思いで、それぞれの専門的立場からこれらの問題に取り組んでこられた先輩である大越愛子さん、内藤和美さん、中村正さんから話題提供を頂いた。フロアからも、さまざまな立場から、多くのご意見を頂き、内容を深めてもらった。

 最後にご記入頂いたアンケートからも、参加者の皆さんのたくさんの思いが伝わってきた。家でアンケートを読んでいる私の姿を横目で見ながら、娘が、「みんな一生懸命書いてくれるもんやな〜。ふつうは4〜5行やろ」と感心していた。残念ながら、ここで、その内容をご紹介することはできないが、個人レベルの物語が、さまざまに書き綴られていた。直接、お話しすることはできなかったけれども、何だか、人と人として出会えたようなありがたさを身に沁みて感じている。まだまだわからないことが多く、自信を持って、この種のテーマを扱う企画を主催できるほど、勉強も経験も足りないというのが、正直、今の私たちなのだけれど、参加者の皆さんからは、そんな私たちを、暖かく許容し、応援して頂いたように感じている。

 今回、研究所をハード面から応援してくださっている方々を含め、蔭に、日向に、日頃から、私たちの活動を支援してくださっている方々が集ってくださった。こうして15周年を迎えることができたのも、そんな支えがあったからなのだと、改めて感謝するとともに、やはり、こうして皆さんから頂いたものを、また、何かの形で還元していかなければならないのだという責任を感じている。気を引き締めて、ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい。

 なお、シンポジウムの内容に関しては、次号で、また、詳しく紹介させて頂くことになっているのでお楽しみに!(今回は速報でした)。