ニュースレター No.51 / 2004年8月

ご 挨 拶

女性ライフサイクル研究所所長 村本邦子

研究所を会社にして、あっという間に3年目。昨年は4人、今年は2人と、新しいスタッフを迎え、総勢12人となったため、あわてて社則を作った(社員が10名以上になると義務づけられるという)。何もかもが社会勉強だ。長く、少ない人数で、まったくプライベートな組織としてやってきたが、法人格を持つことの重みと責任を感じる。同時に、スタッフの人数が増えたことで、さまざまな可能性が拡がり、未来への展望も持ちやすくなった(若い人たち、頑張ってね!)。マイナーなトラブルはつきものだけど、研究所はいつもにぎやかである。

 4月から、月1回、家族療法家の団士郎先生を迎え、家族療法を始めた。今後は、もう少し積極的に、男性をも含めた家族の援助を拡げていけたらと考えている。また、立命館大学の臨床心理士の卵である教え子たちを1年間、実習生として受け入れることにした。おもには、講座や講演、グループなどの手伝いをしながら、社会的センスを学んでもらえたらと思う。優秀な臨床家が増えて欲しいものだ。

 個別の事業だけでなく、研究所のスタッフが一緒に取り組める事業展開も考えていきたい。とくに、今年度からの新たな事業である「キッズ・サポーター養成講座」は、目玉(!?)である。私たちが培ってきた「子育て支援」のノウ・ハウをお伝えすることで、より良い子育て支援が拡がっていけばと願っている。子育てナビのシリーズも続々と新刊出版を予定しているので、お楽しみに。

 私個人については、ジュディス・ハーマンとともにケンブリッジ病院VOVプログラム(暴力被害者支援プログラム)を創設したメアリー・ハーベイさんを1ヶ月、日本にお招きし、広島、九州への研究旅行と、6月25〜27日のコミュニティ心理学会第七回大会でのワークショップ、講演、シンポジウムを企画開催した。トラウマからの回復やコミュニティへのトラウマ支援についての収穫は大きかった。これらの成果をさらに研究、発展させ、社会に還元していきたいと考えている。ホームページに上げたトラウマからの回復尺度に関する資料や次号の年報を含め、少しずつ成果を公開していくので、関心のある方は、是非チェックしてください。