ニュースレター No.48 / 2003年11月

ご 挨 拶

女性ライフサイクル研究所所長 村本邦子

 大阪本社を新しくしたのが去年の4月、京都支所のオープンが7月、あっという間に1年が過ぎ、少しずつ運営も軌道に乗ってきた。この1年、私も含めスタッフは皆、毎日の仕事をこなすのに精一杯で、支所開設1周年記念をすることも忘れていた。実は、研究所開設10周年記念すら忘れていたのだ。大阪の虐待ホットラインの10周年記念行事に参加しながら、「あれ、私たちと設立年は同じだったはず」と過ぎてしまったことを思い出した始末(そこから、さらに、自分の結婚記念10周年記念なんて、とっくの昔に過ぎてしまっていたことに気づいたのだから、どうしようもない…)。数えてみれば、この10月で、女性ライフサイクル研究所は、14年目の活動に入った。

 事務局のほか、さまざまな仕事をプロの方にお願いするようになって、徐々に仕事が整理され、機能的にスムーズに進むようになった。4月からは、ホームページの作成を、これまでもおつきあいのあったビルボさんにお願いするようになり、アクセス数も順調に増え、相談、講師、問い合わせともに、これまでとは違った層からの依頼が増えつつある。カウンセラーが増え、夜間の相談も受けられるようになったことで、これまでなかなか手の届かなかった働く若い女性たちにもサービスを提供できるようになった。これは、とても嬉しいことだ。関わる層が拡がると、それだけまた、課題も拡がっていく。きめ細やかな良い仕事をしていきたいものだ。

 9月後半、私は2週間ほど留守をしたのだが、私の不在にも、何ひとつ支障なく仕事が回るようになった。初めて2週間不在した7年前とは、大きな違いであることを改めて痛感した(これは、家族についても同じ)。それだけ、それぞれのスタッフが成長し、女性ライフサイクルが(私から)独立して成長を遂げつつあるということだろう。たいしたものだ。そして、組織とはおもしろいものだと思う。これから、どんなふうに変化進展していくのか楽しみだ。

 現在、大学で臨床心理士の養成にも関わっているが、臨床的地域援助に関心を持つ学生たちが非常に多い。これまで研究所で蓄積してきたコミュニティ・サポートの手法を伝え、これからの仕事につなげてもらえたらと願いながら教育に携わっている。利用者のニーズに合ったサービス提供と、それによって見えてくる問題についての啓発活動が重要だと思う。今年、研究所の年報の特集テーマは「ケア」だったが、市民としてのケア活動ということを考えていきたい。年報の方もぜひご一読を。