ニュースレター No.47 / 2003年8月

「はじめまして」のご挨拶

小田 裕子

 桜の花が咲く頃にFLCに入社して、桜の花びらが散り、若葉が萌え、気がつけば生命が生き生きと伸び盛る潤い多き初夏・・・最近月日の流れをとても早く感じます。私自身が余裕なく驀進していることもありますが、近年、季節までも駆け足で過ぎ去っていくように感じられます。私が今エッセイを書いている6月は梅雨時期。梅雨は雨雨雨・・・と確かにうっとおしい時期ですが、しっかり雨が降り、しっかり苔が生え、咲くべき時に紫陽花の花が咲いていると「よしよし」と、どこかホッとする今日この頃です。
 太陽ギラギラの活動的な夏を迎えるには、じっとり、しっとりと内側に篭るような何となく憂鬱な梅雨時期も必要なのだと思うのです。

 さて、遅ばせながら今日はこの場をお借りして自己紹介のご挨拶をさせていただきたいと思います。私の地元は九州の福岡です。福岡は豪快で、食べ物も美味しく、情に厚い。住むにはよい環境ですが、中学時代から京都に惹かれており、念願叶って大学時代から京都暮らしを初めて早7年目です。その土地の大学で社会福祉を専攻。中でも子どもに関することを専門に、施設での現場実習を経験してきました。そこで出会った子どもの賢さ、鋭さ、感受性の敏感さ、健気さに大きく揺さぶれましたが、安心できる場と自分をちゃんと見てくれる大人に出会えれば、子どもは驚くべき自己成長力を発揮することも目の当たりにしてきました。そこで大学院に進学し、子どもの心と出会うには?その子独自の心模様を理解するには?という問題意識のもと、箱庭や描画といった言葉ではない自己表現手法に興味関心を向けてきました。しかし、子どもの発達やケアに携わっていくにあたっては、非日常での個別的な関わりだけでなく、親、家族、地域といった子どもを取り巻く環境を抜きには考えられないことも乏しい経験の中で痛感してきました。よって、守られた空間で個別的な関わりをしつつ、子どもを取り巻く環境に働きかける仕事が出来ないものかと思っていたところ、FLCとの出会いがあったのです。

 私とFLCとの出会いは2年前。私が大学院生の時に「地域子育てエデュケーター養成講座」に参加したのが切っ掛けでした。それ以降、親子講座や子育て講座のお手伝いをさせてもらい、FLCの活動を知っていく中で、従来の“待機型・箱入りの心理”という限界を超えた仕事がしたいという私の想いと重なり合って行ったのです。こうして4月からFLCの心理カウンセラースタッフとして加わることになりました。新米ではありますが、多くのことを吸収し、ユーモラスな活動を通して元気と笑顔を発信していけたらと思っています。どうぞ宜しく御願い致します。