スタッフエッセイ 2013年12月

クリスマスカレンダー

村本邦子

毎年、12月最初の週末に福島で「東日本・家族応援プロジェクト」をやっている。子どもの遊びワークショップのプログラムのひとつに、「クリスマスカレンダーを作ろう」という企画があって、私はこれがことのほか楽しみだ。もともとは、DVシェルター派遣プログラムのひとつとして考えたものだが、大きな画用紙にクリスマスツリーの形を貼って、1から25まで数字を書き、それぞれの数字のうえにキャンディやらチョコレートやらを貼り、全体をモールや綿やビーズでデコレーションしていく。毎日ひとつお菓子を食べながら、クリスマスを数えて待つ、いわゆる「アドベント・カレンダー」である。

11月の終わりになると、時間を作って、一人いそいそ買い物に出かける。一番重要なグッズがクリスマスのお菓子である。サンタのチョコとか、雪だるまのキャンディとか、ポインセチアのグミだとか。案外、百貨店にはあまり種類がなくて、ロフトやソニープラザ、明治屋など輸入店に良いものが揃っている。それから、一人ひとりにお菓子を分けて配るための袋。こちらは何といっても百均が優秀で、毎年、気の利いた新商品を開発している。子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら買い物をしていると、ついつい頬が緩み高揚してしまうので、時々、我に返って、「他人からどう見られているのかしら?」と思うことがある。プログラム前夜、スタッフでワイワイ言いながらお菓子を詰める作業もワクワクものだ。

今日はその福島でのカレンダーづくり。昨年来てくれた子どもたちが5人も来てくれた。「今年もあるかな?」と待ってくれて、ちらしを見つけて誘い合って来てくれたとのこと。みんな一年分着実に成長している。小さい子たちはダイナミックに、お姉さんたちは丁寧にかわいいカレンダーを作っている。今年は、お母さん方もお誘いして一緒に参加してもらったが、童心に戻って、それぞれ工夫を凝らした素敵なカレンダーづくりに没頭されておられたのが印象的だった。きょうだいで来られている方もあるので、3枚もカレンダーが並んで、12月はきっとお家も賑やかになることだろう。

今年は、毎年参加してくれている修了生スタッフが、その場で写真を現像できるプリンターを持ってきてくれたので、カレンダーと一緒に写真を撮ってプレゼントした。アンケートには、クリスマスソングを一緒に歌ったりしても楽しいと思うというアイディアも書かれていて、来年はさらにバージョンアップできるかな?十年続けると決めているプロジェクトだ。先行き不安な要因が増える一方の日本だが、この子たちのためにも、これ以上おかしな方向にいかないよう私たち大人が頑張らなければ。最終年の2020年のクリスマスも変わらずワクワク迎えることができますように。

(2013年12月)