スタッフエッセイ 2013年7月

初盆

前村よう子

義母が他界してからこの8月で1年が経とうとしている。そろそろ、初盆だの一周忌だのお墓のことだの、ちゃんとしなきゃなぁと思いつつ、日頃の忙しさにかまけていたら、義母の告別式からお世話になっているお寺からハガキが届いた。

「来る7月○○日、○○時に初盆を予定しておりますので、ご準備を・・・」等と書かれていた。

「えっ、そんな普通の日にいきなり初盆を予定していると言われても」と、ビックリした。そもそも初盆というのは、8月のお盆期間にするものだとばかり思い込んでいた。この催促ハガキをきっかけに、重い腰をあげて準備を始めた。まず、お寺に連絡を入れ、初盆と設定された日に実施するのは無理だと告げる、次に一周忌と初盆を同時にできないかと交渉(義母が他界したのがたまたま昨年のお盆期間)した。取りあえずOKをもらい、次に法事と会食を一箇所で行える料亭の座敷を予約。義姉夫婦にも連絡し、法事の予定を伝える。

さて次はお墓である。義母は、まだ自分たちが健在のうちにお墓を建てていた。ただし、それは義父母の故郷の山中に。今は夫の運転する車でお墓参りに行くことが可能だが、それほど遠くない将来、老化により車の運転が不可能になると、とてもじゃないがお参りには行けない場所である。大正生まれの義父母の実家ももうそこにはない。私たち夫婦が動けるうちは良いが、娘がお墓を相続せねばならなくなったら、それは娘にとって重荷以外の何者でもないと以前から夫とは話し合っていた。そんな時、義姉が提案してくれた。「大阪市内のお寺で、宗派に関係ない合同墓や、ある程度お骨が集まったらそれで仏像を作って供養してくれるところがあるから、そこに預けてみよう」と。

既にある義父の眠る墓での「魂抜き」、義父のお骨を一旦持ち帰り、墓を更地にする作業、義父母のお骨を新しい場所へ供養し直す儀式と、まだまだ準備をせねばならない事がたくさんある。仕事をしながらこれらをこなすのかと思うだけでため息が出るが、今年のお盆期間にある程度のところまで作業を進めねばならないなと再認識。

しんどいけれどその一方で、こういった実際的な作業があるからこそ、喪の作業も進むのだなとも感じる。お寺からのハガキ以降、家族内で亡き義父母の話をする機会も増えた。さぁて、初盆と一周忌までのラストスパート。しっかり準備を進めて行こう。

(2013年7月)