スタッフエッセイ 2013年7月

出張雑感〜オフタイムの過ごし方〜

津村 薫

近年は、研修や講演のための地方出張が増えてきた。一度、仕事のことについては「講師雑感」としてエッセイに書いたことがあるので、今回は、出張時のオフタイムについて。

私がインドア体質だと言っても、「そんなにあちこち行ってるのに」と笑われてしまうのだが、出張に行った途端、私はインドアでなくなることに気づいた。

美しい景色が見れると聞けば訪ねるし、その土地で関心のあるものが見つかれば、足を向ける。温泉があれば入りに行きたい。そして、誰かから「ここは絶対にお勧め」と聞くと、楽しみで絶対に行きたくなる。

それはオフタイムを上手に楽しむ女性ライフサイクル研究所メンバーの影響を大きく受けているのだと思う。以前の私であれば違ったのかもしれないと思う。

こんなことを書くのには理由がある。

やはり出張のある仕事を持つ方たち(外部機関の方たち)と話していたら、「おひとりさま」外食を嫌い、仕事が終われば、そそくさとホテルに戻るという人が複数いたのだった。

もちろん、ひとりで外食するのが苦手という女性たちがいることは知っているが、遠方までひとりで出かけるという行動を起こせる女性たちの中にもいることは新鮮?な発見だった。

「せっかく行ったから、その土地のおいしいものを食べたい〜って気持ちで、私はやっぱり出かけてますねえ」
「いやー、私はそうではないので、何泊もしたら体重が減ってます」

という会話になり、健康診断でコレステロール値等の注意を受ける私としては、「それはそれで羨ましいです」と言い、笑い話になった。

もともとインドア体質の私は、その気持ちも理解できるような気がする。ただでさえ、遠方に来たという緊張もある。日々を乗り越え無事に帰るためにも、エネルギーを温存するという前向きな意味合いもあるのではないだろう。

そこから話が広がり、どんなお店が入りやすいか否かとか、「ひとり居酒屋」はできるか?という話になった。

私は実際に「ひとり居酒屋」をやったことがある。出かけた地方で、あまりにおいしそうな地元名物メニューを出していたのだ。入店したら、カウンターに通してもらった。そのメニューとノンアルコールのカクテルを注文して、ひとりで楽しんだ。

帰りにコンビニでデザートまで買ってホテルに戻る。こういうことをするから、出張が続くと体重が増えるんだけどさ(汗)。

ホテルに戻れば、翌日の講義の最終準備やタイムスケジュールの確認などの作業はもちろん、パソコンとにらめっこしていることが多い。

次から次へと仕事関係のメールは止むことがないし、原稿を書かねばとか、いつも何かの締切が待っている。

美しい景色や地元のおいしい食べ物は、頑張る私へのご褒美!みたいな気持ちになる。
その土地の文化に触れるのも嬉しく、わくわくする。

オフタイムにうんと楽しみ、わくわくして、またそれが自分自身の力になる。そして翌日は元気な良い仕事をする。こんな好循環に繋がるオフタイムを満喫できたらいいな。

 

(2013年7月)