スタッフエッセイ 2013年6月

雨の日を楽しむ

下地久美子

今年は早々と梅雨入りしたかと思ったら、快晴の日が続いていて、気象庁が困っているというニュースをやっていた。雨の日は、洗濯物は乾かないし、仕事に出るのも億劫になるし、じめじめして何となく憂鬱になるので、カラ梅雨で、いいお天気が続くのはありがたい。

どちらかというと、雨の日が好きというのは少数派ではないだろうか? 私も、できれば晴れの日が続けばいいのにと思うが、天気だけはどうしようもない。雨の日を少しでも、快適に過ごすために、ここ最近、おしゃれなレイングッズがいろいろと出ている。

ひとつはレインシューズの進化が目覚ましい。ちょっと前までは、長靴って感じで、あまり履く気にならなかったが、お店にもスタイリッシュなデザインや、可愛い柄物がディスプレイされているし、街中でも、素敵なレインシューズを履いている人が増えていて、ぜひ一足ほしいと思っている。ただ問題は、私の場合、背が低いせいもあって、5センチ以上のヒールのない靴を履くと、なんか地べたをはっているような感覚がして気持ちが悪いこと。ヒールのあるレインシューズも出回っているので、梅雨が明ける前に、今年こそお気に入りを手に入れたい。

何本あっても、見ると欲しくなってしまうのが傘だが、傘に関しては、イヤ〜な思い出がある。数年前に、私としてはかなり張りこんで、大人のオンナ風のちょっと上等な傘を買った。買ったはいいけれど、使うのがもったいなくて、ここぞというときにしか持っていかないようにしていた。それなのに、ある日、駅のトイレに置き忘れてしまい、30分後に気がついて、取りに戻ったときには、跡形もなく傘が消えていた。あの時のショックといったら。それからは、もう二度と高い傘は買わないと決めたけれど、あの傘は、いったいどこに行ってしまったんだろう。私とは縁がなかったとあきらめたものの、誰か心優しい人のところに渡って、大事に使ってもらえていたらいいなぁ〜というのが、ささやかな願いである。

傘に限らず、これは絶対に失くしたくないと思うものほど、手元を離れていって、別にどっちでもいいものはいつまでも残っているっていうのは、不思議だ。同じ傘でも、もう20年ぐらい使っていて、失くしたと思っても、また戻ってくるものもあるのに。物との出会いも、運命なんだろう〜。

昨日、ウィンドーショッピングをしていると、お花や葉っぱを大胆にあしらったステキな傘が飾ってあった。ああいう傘を持つと、気持ちが華やぐだろうなぁ〜と、失くした傘のことを忘れて、購買意欲が刺激されてしまった。

レインコートも、ひと昔前は、いかにも雨合羽というものばかりだったのが、今は、ポンチョタイプとか、トレンチコーチ風とか、おしゃれ心をくすぐるデザインのものが増えている。

レインシューズ、傘、レインコートを、ばっちりコーディネートしたら、きっと雨が待ち遠しくなると思う。そこまでいかなくても、何かひとつレイングッズを買いたすだけでも、雨の日がちょっと楽しくなりそう。

 

(2013年6月)