スタッフエッセイ 2012年11月

クリスマスの贈り物

村本邦子

私はもともとプレゼント好きだ。毎年、お世話になっている方にクリスマス・プレゼントを贈っているので、街がクリスマス色に変わり始めると、今年は何を贈ろうかな?と考え始める。と言っても、ショッピングに行く時間的余裕はとてもないので、仕事の合間に空き時間ができたチャンスをつかまえて、眼についたものを買う。今年は、予定よりちょっと早く着いてしまった京都・烏丸で百貨店に立ち寄り、リビング・コーナーに行って、うっとりするほど素敵なキャンドルホルダーを見つけた。自分自身は、今、そんな生活をしていないので、こんなのが似合う生活をしている(と勝手に思っている)相手を思い浮かべ、大満足。

今年は、すでに、ふたつのプレゼントを準備した。ひとつは、被災地の保育園の子どもたちだ。大学でやっている震災復興支援プロジェクトで出会ったトレーラーハウスの保育園。園長先生が本当に素晴らしい方で、小さいけれど、その空間にいるだけで、わくわく夢が拡がる保育園だった。小さな空間なので、迷惑にならず喜んでもらえそうなプレゼントができないかなと悩んでいたが、先方のご希望も聞いたうえで、長く親しくさせて頂いている東京おもちゃ美術館の館長さんを勝手に自分のおもちゃコンサルタントにして、これまた暖かくわくわくするようなキッチンコーナーのセットを選んで頂いた。

もうひとつは母に。子どもの頃は、家族みんなにたくさんのクリスマス・プレゼントを用意したものだが(基本的に、いつも、もらうというよりは、あげる方だった)、最近は忙しくて家族にプレゼントをすることはなくなったが、おもちゃ美術館の方とやり取りしながら、前、会った時に、母から「人形が欲しい」と言われていたことを思い出したのだ。体も悪く、できることも少なくなって(本を読んでいると面白くてたまらないのに、読んだ端から何が書いてあったか忘れてしまうので嫌になるのだそうだ。「面白いんだったら、何度も新しく楽しめて、かえってお得で、いいんじゃない!?」と慰めたが、嫌になる気持ちはわかる・・・)、毎日、退屈だから、人形に服など作って、着せ替えて遊びたいのだそうだ。最初、聞いた時は、正直、ギョッとしたのだけれど、母は昔から洋裁や編み物が好きで、ビーズや刺繍を使ってかわいいデザインを考えるのが上手なので、たしかに一人遊びするのに良いアイディアかもと考え直した。

そして、クリスマス・カード。これも仕事の合間に立ち寄ったソニープラザで、それぞれに似合いそうなものを選んだ。すべて12月1日必着で手配したので、私自身が12月1日が待ち遠しくて、わくわくしている。ふと、プレゼントをもらうのと、あげるのと、どっちが幸せなんだろう?と思う。お世話になったおもちゃ美術館のスタッフさんにも感謝。

(2012年11月)