スタッフエッセイ 2012年11月

いざ!快適な空の旅U

津村 薫

女性ライフサイクル研究所は、それぞれに出張の多い職場だと思う。そのおかげで、自分が行ったことのないところの話が聴けたり、刺激的な体験や、そこで得たことを共有させてもらえたりして、一緒に胸躍らせる。

定例の会議の席にはお土産がずらりと並び、地方色豊かな(国際色豊かな場合も少なくない)その味わいを皆で楽しむ。講演・研修で出歩く機会の多い私はよく「移動距離を測りたい」と言われるが、なんのなんの、上には上がいる。うちのスタッフたちの移動距離は多分、ハンパないぞ。

地方に行くことも少なくない私が「出不精」とか、「基本的に家にこもる体質」と言うと失笑されることが多い。基本的にインドア体質ながら、こういう仕事に就いたことで、外に啓かれる体験ができている。それは私の成長や変化に繋がっていると思うので、とても感謝している。そして飛行機が苦手だったにもかかわらず、少しずつ慣れてきたことを以前にエッセイで書いた。

あれから2年半。沖縄出張はさすがに飛行機以外の交通手段の選択肢がない(フェリーはあるが、1日では着かない)。そんな訳で、飛行機に乗るには乗るけど、陸路という選択肢があれば迷わず選んでいる状態には変化がない。

九州新幹線などは居心地抜群で快適なので、喜んで陸路を選択している。スタッフの中には長時間のフライトをものともせず、海外に行く人も多いので、ひたすら尊敬する。
それでも、沖縄に行く時の飛行機には随分と慣れてきたなと思う。

いろいろと乗り慣れる工夫を重ねているにもかかわらず、そんな私を嘲笑うかのように、小さなアクシデントに巻き込まれ、肝を冷やすことは何度か起きている。大きめの「揺れ」に巻き込まれることも多く、「安定した飛行ができる予定です」といったアナウンスはあまり記憶にない。「気流の関係で揺れが予想され」といったアナウンスの方が断然聞いている印象だ。

それでも、最近はそこでめげることもない。「講演ネタにするっ!」(笑)と心に誓い、実際に活かしている。飛行機に慣れている人はどうやって冷静に過ごしているのかを観察したり、あれこれと手段を試すことをあきらめずにやっている。

自分が一番気に入った方法は「ストレッチ」だ。意識的に何度も深呼吸をする。深く長く息を吐くことを特に意識するのがコツ。そうして手足のストレッチをしたり、体をねじったり、脇腹を伸ばしたりと、飛行機の揺れではなく、自分の体に集中するという方法。飛行機で座りっぱなしではなく、適度に体をほぐしておくことは有効だから、一石二鳥。

もうひとつは音楽。航空会社が提供する、毎回違う音楽番組を楽しみに、どのチャンネルを楽しもうかとわくわくしている。好きな歌が流れたり、懐かしいメロディーだったりすると、とても嬉しい。時には落語やクラシックも楽しむ。

こうして書いてみると、私は結構、空の旅を快適に過ごしているみたいだ。いや、過ごそうとする態度がちょっとずつ板についてきているという感じかな。

これからも快適さを追求していこう。

(2012年11月)