スタッフエッセイ 2012年4月

春の季節と変化

西順子

新年度が始まって早二週間が過ぎた。桜の時期も終わり、五月には新緑の季節を迎える。
春は、自然の変化に何かと目を奪われるが、身体と心も変化しやすい時期である。また、春の季節は、ライフサイクルの節目の時期でもあり、一つのサイクルが終わり、新しいサイクルが始まるとき。

4月に入りようやく開花した桜の花には、その美しさに心が洗われるようであった。そして、桜が散っていく姿には自然のはかなさと同時に、そこはかとない寂しさも感じられた。と同時に、次に訪れる新緑の頃を楽しみに待とう、という気持ちも感じられる。

日照時間の変化は温度の変化も伴って身体で感じやすい。朝は、覚めたときの部屋の温度がずいぶん違ってきた。日の出が早くなり、私が起きる時刻には(起きるのが遅い)、ずいぶんと室温もあがっている。春眠暁を覚えずで、心地よい温かさにまだ布団にもぐっていたくて、その身体の欲求と闘って、ようやく起きてくるという次第。生物学的にも、体内時計の働きにより、日の長さに応じて睡眠の状態が変化するため、春には睡眠欲求が高まるそうだ。

日の長さは気分にも影響する。日の入りがずいぶん遅くなったので、18時頃になってもまだ外が明るい。外が暗くて寒い冬は家路を急ぐが、明るいとまだたっぷり時間もあるように感じて、気持ちに余裕ができる。

一方、ライフサイクル上では、私自身は子離れの時期。子離れも徐々に進み、子育てももう終盤。来月には下の子どもも、もう20歳になる。朝の弁当作りをしなくなって一年がたつが、朝早く起きる必要もなくなり、朝の時間は楽になったというものの、生活リズムにメリハリがなくなってきた。親役割がなくなるに従って、仕事中心の生活に変化してきたが、それはそれで自然な流れとして有り難いことだが、生活リズムがなくなってきたのはどうもよくない。子どもがいるから〜しよう、〜しなくちゃという意識があることで、生活リズムにメリハリがあったこと、子どもがいることで自分が随分と助けられてきたのだ・・ということに気づかされた。これからは夫と二人、自分たちのために、生活リズムを整えて、身体と心のバランスをとっていかないといけないな・・と自戒しているところ。

今年度は、仕事のほうでは、新しく引き受けた仕事や新たに企画している講座もあるため、少し緊張感もある。自分の核となる臨床に軸を置きながら、新しくスタートする仕事も順調に進めていけるよう、自分自身の調子を整えていかなければと思う。

季節やライフサイクルには「時」という自然の流れがある。この「時」の流れや変化と柔軟にうまくつきあっていけるよう、心と身体にあった、ちょうどよい生活のリズム、生活のバランスというものを見つけていきたいものだ。

(2012年4月)