スタッフエッセイ 2012年2月

雪の日に・・・

おだゆうこ

一夜明けると、外は真っ白。これ以上しなれないほどに、雪をまとった木々たちが、バサバサッと雪を落とす音にはっとする。今朝はこの冬一番の積雪だ。
 ここまで積もると、外出するのは難しい。幸い私は家で過ごすことも、大したことをせずに過ごすことも得意だ。

大学院生の時は修士論文作成のために、10日間近く、外に出ずに過ごしたことがあったが、全く苦にならなかった。料理をしたり掃除をしたり、お風呂に入ったりすることがリフレッシュであったし、エネルギッシュな子どもがいる今も、雪かきしながらかまくらを作り、お風呂にはいり、料理をすることが遊びとなる。

もちろん、外に出ておいしいものを食べるのも、買うのも、綺麗な場所や楽しい所に行くことも、刺激的だし、大好きだ。
 世の中には、私が知らないこと、まだ見ぬ場所はたくさんあり、知りたい気持ちもたくさんある。思慮深いほうでもないのだが、仕事柄なのか?もともとなのか?世の中の流れに流されず、本質は何か、自分の心と頭で考えていたいと思っている。そのために、もっと広い視野を持ちたいとも思うし、読みたい本も、経験したいこともいっぱいある。

でもこんな雪の日は、あるもので、生活の中で楽しむこと、ただ一日一日を過ごすこと、そうした中に、自分が感じられるような気もする。

まだまだ若いし、これからの楽しみや、やりたいこともたくさんあるが、最近人生はそんなに長くないし、出来ることはそんなに多くはないとも思う。物にあふれ情報にあふれ、肥大化している世の中で、自分を見失わぬよう、子どもたちに何を伝え、何を残していくべきだろうか・・・。

今の社会の中では、心の専門家であるからできること、出会える人も多いように思う。その出会いを大事にして頑張ってきたし、これからも頑張っていきたいと思うが、心の専門家が前面に出てくる世の中はさみしすぎる。専門家や特別なことにではなく、日常生活の中に、自分が感じられるような、そんなあたたかな人の目と手が広がっていくように、私自身の心の専門家としてのあり方をこれからも考えていきたいと思っている。

そんなことを考えている間にも雪は降り積もり、あたり一面真っ白に埋め尽くしてゆく。どんなに便利で快適にすごせるようになっても、人間は自然の恵みと脅威の中に生き、生かされているということも忘れてはならないように思う。

雪の日に徒然なるままに・・・

(2012年2月)