スタッフエッセイ 2012年1月

頭が凝る?その2

前村よう子

前回(11月)のエッセイで、通信教育(数学免許課程)を始めたことで、頭が凝ってしまったと書いたが、約3ヶ月経った今、もっと頭が凝ってしまった自分を実感している。

12月上旬から始まったスクーリング(対面授業)は、毎週日曜日と祝日のほとんどを費やして、合計6日間(4教科)実施された。それぞれの教科ごとに小テストがあり、最終授業では「科目最終テスト」も実施された。朝9時から夕方6時過ぎまでぎっしり詰まったカリキュラムで学ぶのは、久々のことである。受講前は「授業中に眠くならないだろうか」などと不安だったが、そんな不安は全く心配ないくらい、頭をフル回転させなければ付いていけないくらいハードな授業ばかりだった。

一緒にスクーリングを受けたメンバーは、20代から30代が大半だった。驚くことに、既にあちこちの自治体で中学または高校の数学教諭として採用試験に合格し内定が出ている方が半数以上を占めていた。春入学ないしは1年先輩の方々である。こういった方々のほとんどは、スクーリング以外の教科はレポートも提出済み、科目最終試験も合格済みということで、ある程度の知識を持った上で受講されている。それに対して、秋入学で、スクーリング前の締切日までに、やっとネット学習を終えた状態の私には、まだほとんど数学的知識が備わっていない。微分?二重積分?逆行列?証明?検定?状態のまま受講するという暴挙に出ていた。

取りあえず、「分からないことは分からないと正直に受け容れて、休み時間には質問に行こう。次のスクーリング迄には理解できるように復習しよう」を心がけて、前の方の席で先生の授業を聴き、一生懸命にノートを取った。同じように前列に座っておられた東京や千葉、熊本などから来られている方々と親しくなり、情報交換をしたり、分からない問題を教え合ったりした。もちろん、私は一方的に教わっている。

1月上旬のスクーリングで、ようやく一区切りついた。もしこの4教科が取得できていれば、既に取得した2教科と合わせて、全体の半分が済んだことになる。来週(2月上旬)からまた再び、週末スクーリングの日々が始まる。今度はパソコンを使ってのデータ解析とプログラミングが待っている。年末年始と1月上旬のスクーリング明けは、ずっとこのパソコン課題に取り組む日々だった。どちらかと言えば好きなはずのパソコンを、立ち上げることすら嫌悪した日々だった。これまた締切日の前日にネット上の課題をやっと提出するくらい、頭が凝ってしまった。

締切日から2週間経った。担当している高校3年生の学年末テスト実施や成績処理、2年生の世界史プリント作成など日常の生活に追われている内に、すっかりデータ解析やプログラミングの知識がどこかへ吹っ飛んでしまった。後1週間で、スクーリングの日々が再開する。スクーリングが一段落した後には、解析学(微分、積分、極限など)の試験も待っている。頭が凝る日々が既に始まっている。せめて風邪には気をつけて、頭の凝りをどこかで楽しめる自分になりたいものである。

(2012年1月)