スタッフエッセイ 2012年1月

フラフープ

津村 薫

運動が苦手だった私が健康診断でひっかかり、運動の必要性を感じて筋トレを始めたのが何年前になるだろうか。半年間の筋トレで基礎体力はついてきたように思ったが、いまいち効果が実感できなかった。

そんな時に、通っていた整骨院で「もうちょっと負荷のかかる運動をしてみたら」と勧められたのが、当時ブームのビリーズブートキャンプ。

これがインドア系の私にはぴったりで、夢中になった。なかなかハードな運動なので脱落する人は多いらしく、「あれを続けているって人にはじめて会った」と言われたことが何度かあった。これはその前の半年に及ぶ筋トレのおかげだろう。

ビリーとのおつきあいは長く続いた。「スロトレ」にも夢中になり、生まれてはじめて運動器具「ステッパー」も購入し、さまざまな運動の面白さを知っていった。大人になってからの運動は、下手でも誰にも迷惑をかけないし、叱られることもないし、誰と競わなくてもいい。自分のペースで下手なりに楽しめるのだから快適だ。ただ、これらは現在、思い出したらたまにやってみる程度の運動になっている。

長く運動を継続するのは大変だ。運動をしたくない日もあるし、疲れていてそれどころではない日もある。何より正直なところ、飽きてくる。ジョギングをしてみたけれど、アウトドアではない私には厳しかった。やはり私に向いているのは家でできる運動なんだろう。

インドア系な私に向いている運動を増やして、いろいろ楽しもうと思い、探した時に「これは面白そう!」と思ったのが、フラフープ。ところが上手に回せないものだからネット検索をして、昨年の10月にフラフープの教室に行ってみた。

90分の単発講座だが、さすがにトレーナーさんの教え方が上手で、しばらくするとフープが面白いように回り始めた。面白くて面白くて、90分があっという間。その場でエクササイズ用のフープを注文した。

翌日は両脇腹の筋肉痛でうめいたけれど、普段動かしていない筋肉を動かせたということだろう。それに、「これって体幹鍛えるじゃんね!」と大満足。翌日に筋肉痛が出た自分のことも誉めてやりたい(笑)。

半月ほどして、オレンジ色のマイフープが届き、家でクルクルとフープを回す生活が始まった。これが楽しいのなんの。何回フープが回せるか?とカウントしながらフープを回し続けた。最高は5,000回。ほぼ1時間近くはフープを回していないといけないが、これができると楽しいんだな。

しかも、最近のフラフープはすごいもので、分割できるフープがあるのだ。最初は3分割のフープを注文した。後日4分割フープもあることを知り、出張に持って行けるかと、こちらも注文した。フープは場所をとるので、ホテルの部屋で回すのは大変(笑)。

先月、沖縄出張に行った時に持参したら、スペース的に無理でホテルの部屋で回せず、「廊下で回したら挙動不審すぎるよね」と森浮ニ大笑いした。

フラフープはダイエットにも効果があるとされる。有酸素運動で、意外に消費カロリーは高い。「Wii Fitのフラフープならできるんですけど」と言われたことが結構あるが、あれは腰をくるくる円を描くように回す。本物のフラフープは腰を前後に動かすのが正しい回し方。

15分も回すと結構汗をかくし、足腰にも効いている感じがする。体幹を鍛える、脂肪燃焼、整腸、骨盤調整などの効果、ついでにウエストのくびれ(笑)などもいわれている。何より楽しい。わくわくできる運動が自分の中でひとつ増えたのが嬉しい。効果も結構出てきて、ますます手放せなくなった。

ストレス対処の側面からも運動はとても効果的。講義の中で「良いですよ〜」とフープをお勧めすることも多い。「私もフラフープはじめました!」というお知らせをいただいたこともある。

すっごくいいよー!と言っていたら、身近な周囲で何人かがフープにトライしていると教えてくれた。私みたいに習いに行かなくても、みんなすぐに長く回せるようになっているからすごい。

一度、草原とか、自然の中でスペースを気にせずに思い切り回せたら楽しいだろうな。あれっ、私はインドア系じゃなかったか(笑)!?

(2012年1月)