スタッフエッセイ 2011年7月

忙中レシピ

長川歩美

ここ3ヶ月ほど、いつもに増していそがしい生活を送っている。体調をくずすわけにはいかないからか、こういう時ほど(いつもより?!)不思議と、自然に生活のバランスをとるようになっている。

まずは睡眠。ふだん急ぎの仕事があるときには、4時間程度の日もめずらしくないのだけれど、この3ヶ月間は6時間を切らないように自然に心がけていた。寝不足をしてがんばってみても、結局次の日の頭の回転と体調がわるくなるので、長期的には非効率だということが体でわかっている感じ。いそがしくない時よりもよっぽど健康的な睡眠の習慣がついている。

次にツボ押しとストレッチ。同じ姿勢でパソコンを長時間打ったり、知らず知らずかかっているストレスで体に力が入っていると、首・肩・背中・腰が固くなり、頭や目にも痛みが出てくる。時間がなくても、ほんの数分ゆっくり首をまわしたり、肩甲骨を後ろに寄せてみたり、両腕を挙げて耳の後ろでクロスさせてみたり、体の側面をゆっくり伸ばしてみたり・・ということを、とくにルールなく、体の様子をモニタリングしながら効くなぁと感じる動きをやってみると、みごとにこりと痛みがとれてすっきりする。同じように、テレビでみたうろ覚えのツボ押しやマッサージも、適当にやってみても効果が高い。

あとは、時間のない中で自分を潤すこと。例えば私の場合は、自分の仕事場や家に季節の花を寄せ植えて、週に2回、咲き終わった花を摘んだり土や肥料の状態を見て手入れをすることで自然とふれ合ったり(だんだん草木が可愛くなる)、じっくりとたどる時間のない一日の感情を、短い時間楽器を丁寧に弾くことで統合している気がするし、職場近くにいる犬や猫と短い時間遊ぶこと、電車を待つ間、駅にある書店で好きな雑誌をながめる(立ち読み失礼☆時々買います・・)ことでもかなり癒されている。時間がなくてもこういう時間を削る気がしないのは、自分の心身のバランスを保つために大事なことなんだろうなと自分で思う。

それから大事なのがやはり食。いそがしいので外食やお惣菜に頼りたいのだけれど、そして時々頼るけれど、こういう時こそ体にいいものを体に入れてあげることが大事だなぁと痛感する。それで最近の私は、いかに早く、体にいい、美味しいものを、作業工程少なく(笑)作るかにはまっている。

便利なのはやっぱりタジン鍋。最近はカラフルなプラスチックやゴムで出来た蒸し料理のための容器も人気があるようだ。モヤシ、キャベツ、たまねぎ、ピーマン、にんじんなどの野菜(要するになんでもいい)をチャチャっと洗ってきって、間に豚ばら肉をはさみつつ塩コショウしながら盛り、レンジでチン!ポン酢や明太子ドレッシング、辛味ダレなど、味は自分好みでアレンジできる。お肉はなんでもいいし、冷凍の餃子や荒弾きソーセージなんかを入れてみても美味しい☆

あとすごく美味しいなぁと思うのがホイル焼き。たとえば、鶏肉一枚を半分か4分の1くらいに切って、それを細めの一口大きさに切る。ホイルにたまねぎのスライスを引き、塩コショウした鶏肉、しいたけのスライス、チーズ、ベーコンをささっと重ねて乗せ、アルミホイルでしっかりと包み、フライパンかトースターで焼く。ホイルで包んでいるのでフライパンもお皿もほとんど汚れないし、なによりすご〜く美味しい☆私はすこしお醤油をたらしていただく。包むとうまみが凝縮されるのかな、鶏に限らず、サーモン・キノコ・たまねぎや牛・たまねぎ・ジャガイモスライス・ピーマン+すき焼きだれなど、思いついたらなんでも包んでみるけれど、簡単に美味しく仕上がってくれる。

昔仕事の先輩に教えていただいたパスタ&スープは、パスタをゆでてお皿に盛り(私はここで荒挽き塩コショウとオリーブオイルを少々)その上に大根おろしたっぷりとツナ、貝割れ大根をのせ、レモンを添えるだけ。レモンを絞ってお醤油をかけていただくのだが、さっぱりして美味しい。スープは牛乳に固形のコンソメ、ベーコンと白菜の千切りをあふれんばかりにたっぷり入れてことこと煮るだけ。うまみとコクのあるやさしい味のスープに仕上がる。この組み合わせはさっぱりパスタとコクのあるミルクスープで満足度が高いし、二つ並行して20分くらいで作れる。

ちょっと添える一品としては、一口厚揚げをきって器に入れた上からしょうがをたっぷりおろし、すき焼きだれをかけてラップ、レンジしたものとか、にんじんの千切りにごま油と塩コショウした和えたサラダとか、豆腐・たまねぎ・ミンチ・おろししょうがを耐熱ガラスボウルに重ねいれ、すき焼きだれか、気分によって牡蠣醤油+味噌+ごま油+豆板醤をかけてラップ、レンジでチンした肉豆腐とか。きゅうりをスライスして市販のもずく酢カップとあえてレモンの一片を添えた酢の物も美味しい手軽な一品だ。ここにカニ・小貝柱の缶詰・タコのぶつ切りのいずれかをいれてみる(少し寿司酢を足して)と豪華な一品になる。どれもあっという間に美味しくできるのが助かる。

「印度の味」という瓶詰めのカレールーもおすすめです。お肉(私はチキンが好きです)を炒めた鍋にルーと瓶2杯分(私は3杯いれてコンソメを一個入れる)を入れて30分ほど煮るだけで、香り高い本格印度カレーがいただけます。あれば生のマッシュルームをまるごと入れるとさらに◎。カレーを煮ている間に適当に野菜をゆで温野菜に。野菜を引き上げたあとのゆで汁にコンソメ+たまねぎのスライスや、さいの目豆腐を浮かべてスープに。フルーツもパッと切ってスプーンでいただけるキウイやグレープフルーツなどを取り入れて。

いそがしすぎる生活が続くのは、私の本来のテンポからはずれているので、7月末・・おそくても8月からはもう少しゆとりのある生活に入ることを動機に今がんばっている感じ(笑)。職場で出会う料理上手な同僚や先輩に、忙しい中でも作れる美味しい簡単レシピを教えてもらってレパートリーを増やしつつ、この山場を美味しく☆のりきりたい。

 

(2011年7月)