スタッフエッセイ 2011年6月

健康オタク

下地久美子

「いつも元気そうですね」とよく言われる。そういえば、ここ1年は全く風邪もひいていない。ありがたいことにあまりストレスを感じない体質のようで、心労で胃が痛むこともない。

それでも、40代前後ぐらいから健康には気遣っている。愛用しているサプリメントは、コエンザイムQ10とビタミンEとビタミンB。それと最近はウコンも飲んでいる。効いているのかどうかよくわからないが、ビタミンEとBを飲むようになってからは、血行が良くなるせいか肩こりがなくなり、整骨院にも通わなくなった。ウコンの錠剤は、沖縄の親戚から大量に送られてくるので、もったいないしと思って飲み始めたのだけれど、意外と免疫力を高める効果があるような気もする。

薬以外では、朝は自家製のヨーグルトに農家から送ってもらうハチミツをたっぷりかけて食べている。ヨーグルトは、10年ぐらい前にカスピ海ヨーグルトの種をもらって、増やしているが、味もマイルドで食べやすいし、何より経済的なところが気に入っている。夜は、毎晩すりゴマを大さじいっぱいぐらいグリーンサラダにかけて食べる。ゴマは、すりつぶさないと栄養を吸収できないと聞いたので、もっぱらすりゴマにして使っている。

他にも、時間があるときに野菜の酢漬けをいろいろ作っておいて、ちょっと箸休めにする。今ハマっているのは、紫玉ねぎを薄くスライスして、寿司酢に漬けただけの超簡単メニュー。漬け汁がピンクになって洒落たひと品になる。

手間をかけずにラクに続けられるというのが、いいのだろう。以前、友人から、「お酢健康法」というのを聞いて、朝、おちょこ一杯分の普通の米酢を飲むというのをやっていたことがあるが、これは毎朝お酢を飲むのがつらくなってやめた。いくら体に良いといっても、修行のような苦しい健康法は向いていないかも。

こう書いていくと、私って立派な健康オタクではないかと笑ってしまうが、それほどこだわりはなく、どこそこの有機野菜とか無添加食品とかというのを探し求めるわけではない。手近なところで体によさそうと思われるものを取り入れているぐらいだ。

生活の中で、唯一こだわっているのは、睡眠時間だ。これはおそらく母が、昔から早寝で、夜9時には寝る人なので、12時過ぎて夜更かしするなんて考えられないような環境の中で育った影響かもしれない。私のベストな睡眠時間は、7時間なのだけれど、さすがに用事があると7時間たっぷり眠れない日もある。それでも6時間未満という日は、年に数えるほど。睡眠時間が少ないと、悪いことをしているような落ち着かない気分になる。一方で、「昨日は朝4時まで起きてたわ」なんて人が言うのを聞くと、「大人だなぁ〜」と感心するのだけれど・・・。

あんまりストレスが溜まらないのはどうしてだろうと考えてみて、はたと思い至ったのは、ストレスになりそうなことをあえて引き受けないようにしていることに気づいた。人がストレスを感じる場面というのは、大体、やりたくないことをする、嫌いな人に会う、行きたくないところにいく、というのが多いと思う。私の場合、苦手な仕事はできるだけ無理して受けないようにするし、嫌々ながら付き合いで人に会うということも滅多にない。もちろん、社会生活をしている以上、やむを得ずストレスがかかると予想される場面に行かなければならないこともあるが、そういう時には「このつらい出来事を乗り越えたら、成長できるだろう」などと肯定的な意味づけをするようにしている。どうしようもないことは諦めたり、受け入れることも生きていく知恵ではないだろうか。そうするうちに通り過ぎていくことも多い。

それ以外にも、人も自分も責めないとか、能力以上に背伸びしないとか、ちょっとした楽しみや面白いことを見つけるとか、なるべく楽観的に考えるとか、それほど意識せずにやっていることもある。「どうせだったら楽しく生きよう!」と思うのが、究極の健康法になっているのかもしれない。

(2011年6月)