スタッフエッセイ 2010年11月

お弁当の楽しみ

村本邦子

子育て終了後、出張や夜遅くまで仕事をすることが日常になってしまって、どうしても外食ばかりになる。たまの外食は楽しいものだが、1日3食外食ともなれば、もううんざり。それで、最近は、できるだけお弁当を持っていくことにしている。朝、家から出勤できること、昼、座ってお弁当を食べられることが条件だが、週2~3日は決行できる。まずは、かわいいお弁当グッズを揃えた。和風の二段式弁当箱と、お揃いの組み立て式のお箸。

メニューであるが、1段目のご飯。白ご飯は愛想がないので、ゆかり、わかめ、シャケ、野沢菜など、混ぜるだけの簡単なものを。時には、じゃこご飯や季節の炊き込みもする。2段目のおかずは野菜中心。頻繁に登場するのは、卵となす。理由は単に私が好きだから。出し巻き卵にすることが多いが、あおさ入りの卵焼きにしたり(伊勢志摩のホテルで食べて以来、気に入ってお気に入りメニューとなった)、細かく刻んだ野菜を入れてオムレツ風にすることもある。ニラやきのこの卵とじもいい。なすは油でいためてしょうが醤油、もしくはだし醤油をからめるか、もしくは甘辛く味付けてしまう。豚肉で巻いたり、ひき肉と一緒にするとまたおいしい。

焼き野菜も多い。かぼちゃ、れんこん、しいたけ、ピーマン、きのこ、人参など、色とりどりの野菜を一切れずつフライパンで焼くだけ。もやしと細かく刻んだ小松菜とか、青梗菜とえりんぎの組み合わせで炒めたものもおいしい。だいたいはシンプルに塩・胡椒で味付けするが、時には中華風にすることもある。たまにはウィンナーやシーフードも一緒に。サラダ類はあまり多くないが、春菊とツナ、ポテトサラダ、きゅうりとソーセージ、ブロッコリーなどなど。あとは、お弁当の定番と言える焼き鮭、ほうれん草のおひたし、きゅうりと大葉の塩もみ。きゅうりと茗荷にじゃこの組み合わせもおいしいな。

子どもたちのお弁当を作っていた頃は、必ずと言っていいほど揚げ物が登場したものだが、最近ではめっきり登場しなくなった。何しろ、外食が嫌でお弁当にするのだから、素材を活かしたシンプルなものがいい。それに、時間のない朝だから、10分以内で作れること。朝食を食べながら作るのだ。一人分しか作らないので、煮込みものはしないが、そろそろ寒くなってきたので、晩御飯の残りメニューもこれからは活躍するはず。かぼちゃを焚いたり、筑前煮とか、ロールキャベツとか。具だくさんの混ぜご飯が大好きなので、前夜も家で作れる時にはお弁当の分も作っておけるだろう。

自分で食べるものを自分で作って食べるというのは良いものだ。自分が好きなものを好きなようにして好きなだけ食べられるのだから。どってことない当たり前のことかもしれないが、今の私にはささやかな楽しみである。

 

(2010年11月)