スタッフエッセイ 2010年10月

秋のうんどうかい

おだゆうこ

♪きんきんきれな 秋の空 よんだらこだまをまちましょう お〜い!♪

ほんとうに暑かった夏が過ぎ、『あぁ秋なんだ〜』と実感したのは、衣替えならぬ、子どもの歌うお歌替えだった。

秋と言えば、食欲の秋?芸術の秋?!いろいろあるけれど、我が家にとっての秋は行楽の秋!今年は暑さが長引いて、なかなか思うように外遊びが出来なかったけれど、毎年「○○狩り」「家族旅行」「ピクニック」と・・・楽しみな季節だ。今年はそこに、保育園の「うんどうかい」が加わった。

初めてのうんどうかいなので、私もどんなことをするのか、よく分からなかったのだが、まぁまぁこんな感じだろうと参観するような気持ちでいたが、これがなかなかの盛り上がりだった。

一言で言うなら、「全員参加のうんどうかい!」。踊りを披露して、大人が観て喜ぶというものではなく、その名の通り、楽しく、全身うんどうをしよう!という事が目的で、そこに子どもの気持ちをどうもっていくか、年齢に応じた工夫が凝らされていた。ただ障害物走をするのではなく、そこには物語があり、頑張るための動機づけがあった。また、単に速さを競うというのではなく、自分がやれるものを選んで、一つ一つ自分なりのクリアーをしていく喜びを大事にしているところもよかった。そして何より、頑張るのは子どもだけではなく、保育者はもちろん、親もおじいちゃんもおばあちゃんも、本気で頑張るという心意気がよかった!

例えば、年長さんが必死に走る“全員リレー”の前には同じく、“保護者と保育者の全員リレー”があるのだ。

幼いころから運動オンチだった私は、うんどうかいの“全員リレー”は大の苦手だった。かけっこで自分がビリになる分にはまだよいが、皆に迷惑がかかるリレーは、楽しいどころか、辛いばかりだった。

けれど、今回の子どものうんどうかいは、自分たちが走る前には、お父さんやお母さんの、転んだりしながらも懸命に走る姿があり、子どもがよじ登る“竹筒登り棒”では、なんとかてっぺんまで登って“あごタッチ”できるように、保護者が工夫して、子どもの頑張りを支える姿があったことに、何だがすごく感動したし、ホッとした。。。

「見ててね!」「応援するし!」「頑張れ!あともう少し!」「やったぁ〜!」と親子で声をかけあって頑張れたこと、子どもだけが頑張るんじゃなく、周りにいる大人みんなも頑張るし、応援もしてくれる。そんな運動会の在り方になんだが、感動し、子どもたちの頑張りに、手に汗をにぎって応援し、涙した。これから小学生、中学生になっても、同じように、生きる中での困難(うんどうかいで出てきた種目に例えると・・・登れそうになり登り棒や鉄棒や6段の跳び箱)を保育者と保護者が子どもと一緒になって工夫し、その子なりのクリアーの仕方を見つけていけるといいのになぁと願ってやまない(職業病かしら?!笑)。

ほぼ丸一日、疲れたけれど、なんだか私も心地よい達成感を得ることが出来た!

子どもたちの姿に、そしてそれを囲む保育者達の心意気に触れ、運動って本来は楽しいものかもしれないなぁと、私の中でも変化がおきた。これから、子どもともう一度、体を動かす楽しさを学びなおして、色々な運動にチャレンジしてみようかな。

(2010年10月)