スタッフエッセイ 2009年12月

考えごと

長川歩美

ひさしぶりにプライベートな考えごとで、ながいこと悶々としている。自分自身にたずねてみても、いつまでも答えが出ない。じゃあ考えなくてもいいかーと思いきろうとするが、いつのまにかまた同じことを考えている。宙ぶらりん。こんな感覚は久しぶりだ。普段ならわりとスムーズに決断するほう(と自分では思う)なのに。

下手にあれこれ考えなくても、このまま上手くいくんじゃないか。自分の考えすぎじゃないのか・・・などと考えていたら、TVで還暦を迎えた永ちゃん(矢沢永吉さん)が、「上手くいっているようなんだけれど、なんかどこかが違う気がする・・・って思ってそのままいって、何十年後かに「やっぱり違った!」ってなったら、それは自分の責任だよね。自分で背負わないと。」っていうようなこと(ずいぶん違う内容だったかも・・)を言っていて、なんか、今の気分にぴったりはまった。

「なんかどこかが違う気がする」っていう微妙な感覚がミソなんだと思う。「絶対違う!」なら迷わない。「なんかどこかが」「〜気がする」なので、置いておきたくなるのだ・・でも、ずいぶん前に読んだコーチングの本で、「絶対またはすぐにやらなくちゃいけないこと」と、「やらなくていいこと」の間の、「やらなくてはいけない、もしくはやったほうがいいが、すぐにしなくてもいいこと」を、日常どう扱っていくかが大切だと書いてあったなー。なんか似てる気がする。

変化することは怖い。たとえそれがよい方向であっても。なじみのあるなにかを手放すっていうのは、喪失体験になるんだと思う。たとえそれが上手くいかないもとであっても。たぶん、それが今の自分の人生をじゃましているとしても、今までは自分を守ってくれたスタイルだったりするからなんだろうな。

どう動いたとしても、得るものはあり、失うものもある。なにを選んだとしてもいいことばかりではなく、悪いことばかりでもない。それなら人はどうやって人生の選択をするのかーちょっと話が大きくなってるけど。それは一つには・・自分がより活性化する方向、じゃないかな?。迷ったら、どちらの方向の自分がより活き活きするだろうか一と自分の心と体にきいてみると、ちょっとわかるような気がする。

一人でしばらく考えてたあと、何人かの友人や先輩に、考えていることを思いきってそのまま話してみた。とりとめのないことにつき合わせてしまって申し訳ないなぁと思いながら話したのだけれど、みんなとても大事に聴いてくれた。要点のよくわからない話に貴重な時間を割いて、思うことを率直に、熱をこめて言ってくれるし、同時にあたたかく受け止めてくれて・・なんかありがたくって、じんとした。甘えさせてもらったなー。

久しぶりになかなか出口の見えない考えごとをしているが、改めて人のつながりの中にいる自分を感じて、気持ちがほこほこあたたまっている。慌てず、はしょらず、ぴぴんとくるまで大事に考えようと思うー年越しかも。

(2009年12月)