スタッフエッセイ 2009年8月

ご縁に感謝

森葺a代

この地に引っ越して来て、早いもので17年程になる。ご近所さんたちも、新たにこの地へ引っ越してきた人ばかりで、比較的子どもの年齢も近く、特に幼稚園や小学生の頃は、制服や上靴、体育館シューズのお下がりなんかを回しあったりしてとっても助かった。夏休みには、子どもたちを映画に連れて行ったり、ガレージで焼肉やカレーパーティーをしたり。一番長く続いたイベントは、夏休み最終日の、持ち寄り花火大会かな。それから幾度か夏が過ぎ、子どもたちは徐々に花火大会にも顔を出さなくなり、それぞれの成長と共に関係は疎遠に・・・。

しかし親同士は相変わらず、生協の共同購入や洗濯物を干しながら、またごみ出ししながらおしゃべりを楽しみ、時にはお食事会に出かけたりという関係が続いている。話の中で、お互い子どものことでの悩みやグチなども出てくるのだけれど、「そういうの、臨機応変て言うねん。○ちゃんのいいとこやん!」「小さい時から、☆くんは一生懸命やる子やったよね。コマなし自転車の練習を暗くなるまでずっとやってやったな〜」「そうそう!」など、みんなよその子どものいいところはよく覚えていて、ささっと言えるからすごい!小さい頃から、我子を知ってくれる人の存在はありがたいものだなと思う。

我子のことを知ってくれる人の存在といえば、担任の先生もそうだ。娘(21歳)が、小学校の同窓会で、5年生の時の担任の先生と懐かしく楽しく話すうち、「森普Aあんたがしんどくなった時っていうのは、大抵考えすぎてる時やからな」と言われたとか。いろいろ悩んでいた娘は、「小5の時からそうやったん?」と先生に聞き返すと、「そうやで」と。「先生ってすごいな〜、たった一年間で私の性格みて覚えてて、そんで今この時期にこの言葉やで!」と、興奮していた。

以前、保健センターを通じて講師依頼をくださった地元の幼稚園の園長先生は、息子(18歳)が年長の時、新任で来られた先生だった。当時私は、PTA役員をしていて、幼稚園にはよく行っていた。「や〜、やっぱり森浮ウんだったんですね!」、「あら〜、やっぱり○○先生でしたか!」と、お互い奇遇な再会を驚き喜んだが、「お母さんのお顔を拝見したら、久しぶりに△ちゃんの笑顔が目に浮かびました♪」とおっしゃっていただいたことに驚いた。たった一年、それも担任でもなかったのに、当時笑顔に定評のあった息子ではあるが(親バカか・・・笑)、名前まで覚えていてくださり、また息子と仲の良かった友達のこともおぼえていらして、懐かしい話に花が咲いた。

長く生きていると、いろんな人とのご縁がつながる。しかし、子どもたちの小さい時のことを知ってくださっている方とのご縁は、親が見落としがちな良い所、また知らなかったステキな場面を教えてくださりありがたいものだ。わたしも、出会った子どもたち、また出合った人たちのステキなところを言葉にして伝えられる人になりたいものだと思う。

(2009年8月)