スタッフエッセイ 2009年5月

元気にしていますか?

安田裕子

光陰矢のごとし、とはよくいったものである。つい先日まで高校生だったのになぁ…、と失笑を買うようなことをつい言葉にしまうぐらいに、本当に、あっという間に年齢を重ねてきたように思う。

先日、高校時代の友人から便りが届いた。近況報告のメールであり、久しぶりで懐かしかった。高校生活の中でのたわいのない女の子トークはもとより、遠足、体育祭や文化祭、フーフーいいながら一緒に登った修学旅行の山登りなど、色んなことが懐かしく思い出された。高校を卒業し、大学進学、大学生活、就職と、互いに歩み進める道が異なるなかで、少しずつ会う回数が減り、新年の挨拶は必ずやりとりしながらも、ここ数年はなかなか会う機会が得られないままできた。しかし、青春時代を共にしてきた友人のひとりが、家族を増やし、幸せに暮らしていることを改めて確認することができ、なんだかとても嬉しかった。

時に、今どうしているのかなぁと、懐かしく思い出す人々がいる。とりわけ高校時代は、私にとって、とっても思い出深い青春の一ページ。どうしているのかなぁ、元気にしているかなぁ、顔を見たいなぁ、言葉を交わしたいなぁと思いながら、日常の慌ただしさのなかで、連絡を取ってみることさえせずにきた人もいれば、実際問題として連絡を取ることが難しい人もいる。

互いに生きるフィールドが異なるなかで、たとえ会えない時期があったとしても、それぞれがそれぞれの生活の場で、きっと元気で頑張っているのだろうなぁと、思っている。そう思うことで、青春時代を共有した人々とつながりを感じ、力をもらえるような気さえする。そして、いつかまたの機会に会えるといいなぁ、是非とも会いたいなぁ、きっと会えるよねと、心から思う。

しかし同時に、またの機会がない場合だってある、そんなふうにも思う。

以前に、ずっと親しくしている友人と一緒に、高校時代の同窓会を企画したことがある。働き出して数年が経った頃。それぞれが新しいステージで活躍するなか、時間や予定をやりくりし、数十人の人が集まってくれた。互いに、今手がけていることを話したり、懐かしい思い出話に花を咲かせたり、将来展望を語り合ったり。懐かしく温かな雰囲気に心地よさを感じながら、とても楽しい、貴重なひとときを過ごすことができた。

それから数日後、同窓会に参加したメンバーから連絡があった。同窓会を期に新たな結びつきができたことを嬉しく思いながら、受話器を取った。すると、それは、同じく同窓会に参加したメンバーの、訃報を伝える内容であった。つい先日、楽しく懐かしい時間を共有した仲間である。愕然とした。

まだまだこれからの私たち。そう思いたいし、そう思っている。しかし一方で、必ずしも「また」があるとも限らない、とも思う。それは、生死に限らず、いろんな意味で、である。「またいつか、どこかで会えるよね」、「きっと頑張っている」、と感じることのできる人とのつながりを有り難く思いながらも、その時々に会える機会、その時々に交わし合う言葉の一つひとつを、大切にできる人間になりたいと思う。

(2009年5月)