スタッフエッセイ 2009年5月

我が家の数式!?

森葺a代

6+3=2×3⇒1+1

この不可解な数式は、「夫の単身赴任6年目」と、「娘が大学進学して3年」という状況をたしたもので、つまり、この春高校3年生になった、「息子と2人の生活が始まって3年」経ち、そして、この3年目のある日、息子から「1つの禁止令」と「1つの注意事項」が出たということを意味する。ま、数式というものはいつも難解なものでしょ?では、⇒1+1のご説明を・・・。

ひとつの目の1=禁止令は、「あれ」「それ」「ほれ」「ほら」の使用禁止。

息子と2人の生活も3年目、しかしテレビを見ながらご飯を食べながら、そこそこ会話のある親子だとは思っている。その会話の中で、最近わたしは、「あれやん・・・あれ、ほら、ほら・・・」「あ!それ、それ」などが多くなり、どうも思い出せないことは、自分の脳を使わず、息子の脳を使おうとしているようなのだ。日常的にこれらを不用意に多発すると、「脳が滅びるで、危ないで」という、息子からの愛情あふれる禁止令。

そういえば、確かにここ数年、息子との会話だけではなく、特に同世代の仲間や友人との会話には、これらの言葉がよく飛び交っていて、「そうそう、それそれ」「そうやんな、あれやんな〜」って、「いったいどれやねん!?」ってことは結構多い。スムーズに会話が進みながらも、「そうそうそれそれ、とか言いながら、みんなそれぞれ違うこと思ってたりして〜」とよく笑ったりもする。「さすが、長年のつきあい!」「阿吽の呼吸やな」などと妙に感心していると、いやいやそれも危険だ、というのが息子からの指摘なのだ。そこで最近は、「あれ、あれ、ほれ・・・、あ!!ちょっと待って、今思い出すから・・・」と必ず思い出すようにしている。すると、頭の中の回路がつながりやすくなるのか、ちょっと頭の回転がよくなったような気がする(笑)。

もうひとつの1=注意事項は、「独り言が大きい」。

息子曰く、その日の段取りを声に出して言ってたり、手帳を見ながら何やらブツブツと、ビミョーに耳障りな声で独り言を言っているのだそうだ。「独り言、大きいねん!」と言われてから意識するようになると、かなりいろんな場面での独り言に気がついた。家だけではない、道を歩きながら、自転車をこぎながら、スーパーや、駅でも・・・。気付くとかなり恥ずかしい(汗)。

しかし、私はまだマシな方かも。というのも、先日友人とランチに行ったのだが、前日の夜、息子が不意に、「お母さん、明日森浮ウんとご飯食べに行くねんやろ?」と言ったという。びっくりして、「なんで、そんなこと知ってるん?」と尋ねると、「さっき、メール(声出して)読んでたやん」と言われ、「声に出して読んでた!?え〜〜!!」と愕然としたとか。いや〜、私はまだそこまでない(えっへん!)。

人の振り見て我振りなおせ・・・。いやいや人のことはともかく、これ以上、我が家の数式がややこしくならないよう、今後の自分の変化には重々気をつけよう!と思う今日この頃だ。 

(2009年5月)