スタッフエッセイ 2009年2月

本の虫

下地久美子

子どもの頃から、本の虫でした。と書くと、どんなガリ勉やねん、と思われそうですが、
趣味の少ない私のほぼ唯一の趣味が、読書です。と言っても、そんな堅苦しい本は、あまり読みません。必要があれば、専門書も読みますが、私にとっての本は、エンターテイメント系が中心。知識を得たいというよりも、知らない世界を見てみたいという好奇心が、本を手に取る一番の理由かも。

ところで、どこで本を読むのが好きですか?私は、もっぱら電車の中が多いです。あんまり家でじっくり読書というのはしません。よほど面白い本に出会って、続きがどうしても読みたい時は、家でも読みますが、基本的に読書は電車の中が、なぜかしっくりきます。だから、電車に乗る時間が長いほど、「たくさん本が読めるな」と、好都合だったりします。

昨年は、ふと思い立って、読んだ本に星3つとか星5つとかをつけていって、自分のオリジナルのベスト10を選びました。結果は、1位「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎、2位「チャイルド44」トム・ロブ・スミス、3位「告白」湊かなえ、4位「きいろいゾウ」西加奈子、5位「無痛」久坂部羊、6位「阪急電車」有川浩、7位「鴨川ホルモー」万城目学、8位「古道具中野商店」川上弘美、9位「治療島」セバスチャン・フィツェック、10位「切羽へ」井上荒野でした。こうやって並べてみると、ミステリーあり、恋愛小説ありとバラバラですが、自分が生きている現実とは違う世界で遊べる楽しさは、何にも代えがたい魅力があります。

本そのものも好きなのですが、本のある空間というのも好きです。1日1回以上は、必ず本屋に立ち寄り、新刊のチェックは怠らないし、図書館にもよく行きます。

近頃発見したのですが、女性ライフサイクル研究所のある天神橋筋商店街は、古本屋の密集地帯!時間があれば、古本屋を探索するのも、心浮きたつひとときです。特に3丁目の「天牛書店」は、ジャズが流れてたりして、古本屋とは思えないお洒落さで、なんかいい感じ。斜め向かいの「ハナ書房」のBGMは、クラシック。古い美術書や画集が充実していて、スノッブな雰囲気です。でも、残念なのは、私が読みたいような新し目の本が少ないということ。(って、古本屋ですからね)。

で、結局、買うのは、「エンゼル書房」のような、ごちゃごちゃした店になります。が、読みたかった本が、たったの300円で買えたりすると、ものすごく得した気分に。それにしても古本屋は、店主の好みが反映されていて、人の家の書斎にいるようなワクワク感があります。私は、本は好きですが、本棚に飾っておくとかさばるので、読み終わったら、すぐに売りに行って、別の本と交換する派です。予想外の高値がつくと、それもまたニンマリ。

そういえば、昔から、古書店を開くという夢があります。1日中本を読んでられるし、こんないい商売はないですよね。赤毛のアンの家みたいなノスタルジックなインテリアにして、隣にちょっとしたカフェ・コーナーがあったりすると、いいなぁ〜。で、手作りケーキなんて置いちゃったりして。あくまでも空想の世界ですが・・・。

最近読んだ本では、森見富美彦の「夜は短し歩けよ乙女」が、京都の街を舞台に繰り広げられる、なんとも不思議ワールドで、面白かったです。そういえば、この本の中にも、古書店が出てきます。

今年は、面白い本にあと何冊出会えるか、楽しみです!

(2009年2月)