スタッフエッセイ 2008年3月

天神橋筋商店街の歩き方

下地久美子

 女性ライフサイクル研究所のスタッフになって、今年で6年目。その歩みは、天神橋筋商店街と共にありました。というのは、言いすぎだけど、私は、日本一長いといわれる天神橋筋商店街が、けっこうお気に入りだ。会社でも、「天六っ子」と呼ばれ、天六の店に無駄にくわしい。例えば、商品によって、商店街にあるドラッグストア3軒を使い分けしているほどの天六ツウだ。
 巷では、今ちょっとした天満ブームが起きていて、「天満のスイッち」という天神橋筋商店街界隈のガイドブックが売れに売れ、昨年末には第2弾が発売された。この本には、私も知らない天満の魅力が満載されていて、奥が深いぞ、天神橋筋商店街と、感嘆のため息が出たりして・・・。興味のある方は、一度手にとってみてください。

 それは、さておき。天六で、まずお薦めの店は、うなぎの「魚伊」ですね。何を隠そう、私は、食べ物の中で、うなぎが最も好物だ。これは、子どもの頃から、一貫して、そうで、なぜこれほどうなぎに惹かれるのか、よくわからないけれど、小学生のときにお蕎麦屋さんでうな重を食べて以来、うなぎには、目がない。で、この「魚伊」。皮は、香ばしい炭火焼の匂いがして、身は、口の中でとろけるようなふんわり感が、まさに絶妙のハーモニー。数々のうなぎを食べ尽くしてきた末に辿り着いた味と言わせてもらいましょう。ここのうなぎを、家でちょっと温めて、炊きたてほかほかのご飯の上にのせて食べると、じんわりと幸せな味が口いっぱいに広がり、泣きたくなるほど美味しい。

 続いて、天六といえば、お買い物天国。なんで、この値段で服が作れるんだろうと、不思議に思うほど、安い。Tシャツ398円、スカート798円と、冗談みたいな値札に、つい引き込まれてしまう。はっきり言って、若いギャル系の店が多いけれど、じっくり探すと、ちょっとシックな服もあり、そんな中でお宝を見つけるのが、至福の喜び。最近も、近所の人に、「その服、可愛いね」と褒められ、「これ、天六で、600円やってん」というときの、「へぇ〜見えへんわ」と相手の驚いた顔を見るのが楽しいったら。私ってやっぱり大阪のおばちゃんやわと思う瞬間でもあるのだけれど。
 服以外にも、靴も恐ろしく安い。だいたい1000円、2000円で、そこそこお洒落なのが売っている。それ以上に、会社の近くの100均で、100円のパンプスを売っていたのには、ビックリした。さすがに、手は出なかったが・・・。よく買うのは、2000円ぐらいの靴で、これぐらい出すと、歩きやすいし、少々傷がついても、惜しげもなく履けるので重宝している。
 アクセサリーは、いつでも正価の半額という店があって、ここも贔屓にしているが、数週間前に、300円均一で、夏用のゴージャスなネックレスを売っている店を見つけ、3本ばかり、大人買いした。近くで見ると、安っぽさは隠せないが、遠くから見れば、まさか300円には見えない、かな。
 天神橋三丁目から少し入ったところにある100円ショップも、スノッブなたたずまいで、おすすめ。私は、天三の「フランフラン」と密かに呼んでいて、この店も常連さんだ。何と言っても、英字新聞で、ラッピングしてくれるところが、普通の100円ショップと一線を画しているでしょ。

 他にも、お寿司屋さん、お好み焼き屋さん、たこ焼き屋さんと庶民的な店が立ち並ぶ一方で、ちょっと気取ったイタリアンがあったりして、この玉石混交ごった煮的な感じが、面白くもあり、活気につながっているのだろう。今度、私が行ってみたい店は、「天満のスイッち」に載っていた、手造りとうふの「前田豆腐店」と薩摩揚げで有名な「八尾蒲鉾店」。
どちらも、味にうるさい頑固そうなおじさんの店のようで、期待がふくらむ。

 と、天神橋筋商店街は、ちょっとしたアミューズメントパーク。ここで、元気をもらって、楽しく仕事を続けていられるのだなぁ〜と、つくづく感じる。実は、まだ、天三から天一にかけての商店街には足を伸ばしたことがないので、そっち方面へも活動エリアを広げ、名実ともに天神橋筋商店街ツウになれるように精進することにしよう♪って、他にもっと頑張ることあるやろうと、突っ込まれそうだけど・・・。
 女性ライフサイクル研究所に立ち寄る際には、ぜひ、天神橋筋商店街も堪能してくださいね。

(2008年3月)