スタッフエッセイ 2006年10月

この秋のもくろみ

原田光恵

それは、運動場に寝っころがって
ひたすら青い空を
しばらくぼーっと見ること。

うーん・・、これはかなりむずかしい。

日ごろ、ごろんと運動場で寝そべっている子どもたちに
「あーぁ、そんな寝てしまったら、服にいっぱい砂がつくやん・・」
言いながら、服についた砂をはらって
「そんなことをしたら、あかんやん」光線を出す私。

その「あかんやん」を
私、ホントは、すっごくやってみたいんだけど・・。

どうすればいいか考えてみる。

子どもたちに「鬼ごっこしよう。」といってみようか。
鬼は私、を主張して追いかけっこ。
そしてわざと転けて、仰向けになってみる。
いいかもしれない・・、か?
わざと転けるなんてできるか?
身軽でない私の体、擦り傷、青あざ、
あぁ、きっとそっちができる・・。
だけど、ちょっとがんばってみようか。

次はその格好のまますぐに起き上がらない、をする。
もしかすると、痛くてしばらく起き上がれないかもしれない。
うーん・・、でも、すぐに起き上がらないと、大人の目があるし。

いや、ほんとはしばらく起き上がれないのが好都合だったんだよな。
あれ?頭であれこれごちゃごちゃしてきた。
あー、考えだすといろいろとめんどくさいや。

広いところで、ただ、ごろんとするだけなのに。
そんな単純なこと、あれこれと考えてすることじゃないよな・・。

まずはごろんとなってみて。
それからどうなるか、そのときに決めりゃいいか。

そして。
ひたすら青い空に出会うことを、ただただ祈る。
ひたすら青いって、どうやって決める?
もうこれは、自分の感性を信じるしかないよな。

いつしよう、と決められない、この秋のもくろみ。
でも、いつできるんだろうな・・。
そのときを思い浮かべるだけで
ワクワクしてきた。

(2006年10月)