スタッフエッセイ 2006年9月

ある日の休日

津村 薫

「あんたの移動距離を測りたい」と友人に言わしめたほど、私は仕事であちこちに移動している。その反動もあるかもしれないし、もともと出不精な性格からだろうが、休日にどこかに出かけるということが殆どない生活を送ってきた。「たまの休みくらいは、家でのんびりしたい〜」というのは、まるでオヤジだけど(笑)。

でも、最近はそんな自分を少し反省していた。もっと仕事以外の楽しみや刺激を得ないといけないな!と。自宅では、たまった家事をするくらい。ちょっとおタクな私はパソコンで遊ぶのも好きだし、動物たちとじゃれてゴロゴロしたり、好きなドラマのビデオを見たりして、あっという間に1日が過ぎる。

そうそう、そういえば今、CX系の午後の時間帯で、昔好きだったドラマが再放送されている。「振り返れば奴がいる」という織田裕二と石黒賢主演のドラマなのだが、織田裕二の悪役ぶりは見事だった。現場ではいろいろあったそうで、元々の脚本とは違う出来になっているらしいが、私は好きだった。嬉しいから思わず留守録して、夕食の支度をしながら楽しんでいる。いいなあ〜、織田裕二は。歌とキャスターをやめてくれれば(笑)。

話は戻って、今日は久しぶりに夫と一緒に休日。「どっか行こうか」という話になり、梅田でランチ。その後、たまには映画でも観ようということに。候補に挙がっていたのは「ユナイテッド93」か、「UDON」。時間帯と気分によって(笑)、「UDON」にした。

ユースケ・サンタマリアは好きだ。「交渉人・真下正義」はビデオで観たけれど、3の路線でやってきた彼がエリート中のエリートで、警視庁期待のネゴシエーターという役どころなのが面白い。「踊る大捜査線」シリーズは織田裕二ファンの私は全作観てきたけれど、この作品も楽しかった。「UDON」は、「踊る・・」シリーズの亀山千広製作・本広克行監督による作品だ。

公開中の映画なので詳しいことは差し控えよう。後半はところどころでハンカチが必要だったが、横に座っていた年配の女性のふたり連れも、盛んに鼻をすすってハンカチで目頭を押さえていた。ブームが起きることの光と影。地道に黙々と仕事をしてきた職人たちの不器用な、でも熱い思い。うん、若者にはこういうのは、まだピンとこないかもしれないけど、中年期には、これはジンとくるよね。

さて、先日テレビで、「UDON」を観た後の人が、どれくらいの確率でうどん屋に足を運ぶかという追跡調査?をやっていた(笑)。真面目に見ていなかったけれど、確か4割近い人がうどんを食べに行っていたような気がする。

私は相当な麺食いだし、この夏の暑さは麺で乗り切ったというくらいだけど(笑)、どちらかというと蕎麦が好きだ。自宅にはすぐ茹でられるように「戸隠そば」の乾麺と「つゆ」を常備してあるほどだ(笑)。葱、納豆、とろろ、温泉卵を入れたぶっかけ蕎麦はかなりの好物。どの時点で温泉卵をくずすのか、というのが結構重要なのだ(笑)。

そんな私も、讃岐うどんが本当に食べたくなった。葱をたっぷりのせて生卵を入れたり、天ぷらがのっているのもいいな。七味をたっぷりかけて、ウワー、よだれが出そうだ。しかし、昼食後すぐに映画館に入ったため、夫婦どちらも空腹ではなく、うどん屋には足を運ばず(笑)。ハーゲンダッツに足を運んで(笑)、アイスクリームを楽しんだ。

ゆっくりとディナー・・・といきたいところだが、受験真っ只中の娘がいるので、ちょっと遠慮して、アイスクリームを食べて帰宅した。私はダブルにして、ラムレーズンとマナゴーを食べた(汗)。お腹がいっぱいだ!夕食は何にしようか。「やっぱり、うどんか?」と夫がおどけた(笑)。私は食べたい気持ちがするけど、夫はそうでもなさそうだから、何か作ることにしよう。

すっかり仕事のことを忘れていた時間だった。今週は本当に頭がチリチリするような1週間だったので、こんなぼんやりした時間が持てて良かったと思う。夫と一緒に遊ぶこともあまりないし、頭がホッとしたような、良い休日だったな。

(2006年9月)