スタッフエッセイ 2005年8月

心の声を信じる

西 順子

 珍しく、今日は早く帰宅できるという日に、ふわっと心の余裕ができて、フラッとレンタルCDショップに寄ってみた。会員の期限が切れていたので、会員登録をしなおす。気に入れば、飽きもせず、ずっと同じCDを聞いているので、一年は借りてなかったかな?
CDアルバム5枚で1,050円に惹かれ、聞いてみたかったアーティストのものを借りてみた。家に帰って、早速聞いてみたが、シングル曲が好きで借りたけど、アルバム全体では自分の好みではないかな・・というものから、結構好きかも・・、というのもあった。そのなかで、歌詞カードを見ていて、へぇーっと思った曲がある。
 それは、平原綾香の「ジュピター」の英語バージョンの歌詞。曲のタイトルは「The Voice」。私はどちらかというと、歌詞よりもメロディーやリズムが先に耳に入るので(音のほうを優先して聴き取るというか)、歌詞は二の次になるのだが、時々、心に残る歌詞に出会うことがある。「ジュピター」の英語バージョンもその一つ。そうそうそうだよね、と共感。よく、「自分のなかにこそ答えがある」というが、どうしていいかわからない時、どう進んでいいかわからない時、「心の声に耳を傾け」、それだけではなく、さらに「心の声を信じる」ことが大事であるという歌詞であった。心の声を信じるとは、何という自己信頼、自己肯定であろうか。そこには、人間の自己治癒力、リジリアンス(回復力、復元力と訳される。危機や逆境を越えてそれに耐えて立ち直る力のこと)が潜在している。「信じる」という言葉が、とても心に響いた。
 前を見ようとしても見えないとき、見ようとすればするほど見えなくて、絶望的になってしまう。でも、目を閉じて、自分の内側に目を向けることで、自分のなかから見えてくるもの、聴こえてくるものがある。
 そんなことを、この歌詞は思い出させてくれた。しかも、ただ「聴く」だけではない、「信じる」ということを。迷い悩み、心がざわつく時こそ、自分には何が必要で、私はどうしたいのか、心の声を信じていきたい。

(2005年8月)