スタッフエッセイ 2005年2月

家族の習慣

窪田容子

 家族の習慣について書かれた文章に出会い、我が家の習慣っていったい何だろうと、思いを巡らせた。

 長く続いている習慣としては、寝る前に本や紙芝居を読むことがある。これは上の子が絵本を喜ぶようになってから続いている習慣で、このごろは、上の子が下の子に読んでくれることもある。

 何ヶ月か前に、図書館で子どもの本を借りて以来、返却期限が来て、返すときにまたみんな行って次の本を借りて・・・というのが、新しい我が家の習慣になった。貸し出し冊数の制限がなく、借りたいだけ借りて、常に10数冊の図書館の本が常に家にある状態で、本好きの子どもたちは喜んでいる。この図書館は、私が子どもの頃、母によく連れて行ってもらった図書館だ。私は末っ子だったので、姉たちによく本を読んでもらっていたらしい。そういう意味では、この習慣は、私の育った家族から、引き継がれたものかもしれない。

 何週間か前に、新しい枕を一つ買って、みんなその枕で寝たいものだから、大人も子どもも含めジャンケンして取り合う。「枕ジャンケンしよかー」「まーくら、ジャンケン、最初は1。いんじゃんほい!」「おっしゃ、勝った!!」「うわー、負けた〜」などと言ってからふとんに入るのは、このところのおそらく短期的な習慣だ。ちなみに、真ん中の子が、「最初はグー」の代わりに「最初は1」と指1本出してから、我が家でのジャンケンは「最初は1」で始まるようになった。これも最近の習慣。そう言えば、私の子どもの頃も、家でしか通じない言葉がいろいろあって、流行ってはすたり、それを楽しんでいたことを思い出す。

 真ん中の子の妊娠中、つわりがきつくて食事の用意がつらく、土曜日の晩は外食をするようにしてから、これが我が家の習慣となった。学童と保育所に迎えに行って、車に乗り込み、みんなでどのレストランに行きたいかを相談する。近場で駐車場があり、子連れでも入れるレストランはもうほとんど行き尽くした。たまにおしゃれなレストランに入って、ぐずった子どもを店の外で夫と交代であやすことになり、「やっぱり、もうちょっと大きくなるまでは、無理やなー」と言いながら帰ることもある。逆に、ちょっと高級なレストランに入って、お上品な量の料理を子どもにモリモリ食べられて「もっと大きくなって、もっと食べるようになったら、こんな高い店には来られなくなるなー」と、笑いながら帰ることもある。お子さまランチだった子が大人の一人前を食べるようになったり、じっと座っていられなかった子が、しばらく座っていられるようになったりして、改めて子どもの成長に気づくこともある。

 お誕生日、お正月、クリスマス、夏休みなどの過ごし方にも、それぞれの家での習慣があるだろう。家族の成長につれ、習慣も変化していくだろう。あまり良くない習慣もあるけれど、子どもたちが大きくなり、楽しかったなぁという思いとともに、家族の習慣を思いだしてくれたら嬉しい。子どもたちが家族を持ったときには、今の家族の習慣の、何が名残として見つかるのだろうと想像すると楽しい。

(2005年2月)