スタッフエッセイ 2004年5月

最近のお気に入り

西 順子

最近、寝る前に聴くCDで気に入っているのが「美ら海よ〜沖縄ベスト・ソング・コレクション」。生協の注文書でたまたま見つけて、ちょっと聞いてみようかなと購入してみた。昨年見たテレビドラマ「さとうきび畑のうた」で流れていた「さとうきび畑」の曲を、最後まで聞いてみたいというのが一番の動機であった。

このCDには「さとうきび畑」の他、「涙そうそう」「島唄」「花(すべての人の心に花を)」などのヒット曲も納められていたが、このCDを聴くと、心が洗われるような気持ちになる。穏やかで、優しいメロディー、歌声に、穏やかで優しい気持ちになれる。沖縄の楽器、サンシンの音色は素朴な気持ちになれる。太鼓の音は力強い気持ちにもなれる。でも、その優しさ、素朴さ、力強さのおくには、悲しみが秘められていた。

「さとうきび畑」の歌を最後まで聞いてわかったのは、この曲は戦死した父を想う悲しみの歌だったということだ。「涙そうそう」も、亡くなった家族を想って書いた歌だと知った。こうした曲がヒットしているということは、誰もが悲しみを抱えながら、あるいは秘めながら生きているということだろうなと想像する。普遍的な悲しみというものを感じて、時には涙が出てくるときもある。
優しさ、素朴さ、力強さ、悲しみが感じられるこのCDが最近のお気に入りである。

(2004年5月)