スタッフエッセイ 2004年3月

事務局の窓 @こんなところです

小林まり子

 女性ライフサイクル研究所の事務局を担当してもうすぐ1年。
 事務局の仕事は、スタッフの能力を最大限に発揮してもらうための舞台づくり。相談担当のカウンセラーや啓発担当スタッフと違って、相談者の方と直接お話したり、講演先でお目にかかることはありません。せいぜい電話で声を聞いていただくことがあるか、ないかの仕事。ほとんど一日事務所にいるので、動きのない仕事のようですが、実はそうではありません。そんなことを「事務局の窓」に書いてみたいなと思っています。
*ちなみに私は「窓」が大好き。言葉、その意味、その響き。窓自体を見ることも、窓から外を見ることも。ところが、大阪本社事務所には明かり取りの窓しかないのです。それでホームページ上に窓を開かせていただいた、というわけです。

 女性ライフサイクル研究所は、北区天神橋5丁目にあります。初めてお越しいただく方に電話で場所をお伝えする場合、「JRをお使いですか。地下鉄をお使いですか」と、まずうかがいます。最寄駅は「JR環状線・天満駅」「地下鉄・谷町線・堺筋線の天神橋筋六丁目」。ほんの少し、天満駅に近いでしょうか。
 例えば天満駅からお越しになる方に。「改札は一つです。改札を出られましたら、そのまま直進してください。『天神橋筋商店街』に出ますが、そこを曲がらずにまっすぐ行きますと、バス通りに出ますから、右に曲がってください。歩道を3〜4分歩かれましたら、右手に『CoCo壱番屋』さんというカレーショップがございます。そこが私どもの入っているビルで‥」と説明します。
 毎日天満駅から通勤している私は、そのルートを思い浮かべながら、お話ししているようです。商店街を見ればキョロキョロ・ふらふらと探検を始めてしまう私は「『天神橋筋商店街』で曲がってはダメ‥入り込んでしまうと、その魅力のとりこになってしまいますから」と言いたい気分でお話ししているようです。
 でも当然、描くイメージは人それぞれの自由。「『CoCo壱番屋』さん、カレーショップと聞いたので黄色いお店かなと思って見過ごしてしまいました」「今、○○というビルが見えているところから電話しているのですが‥」というお話をうかがって、『CoCo壱番屋』さんは白が基調の店構えであることを知ったり、自分の視野には入っていなかった○○ビルの存在を知ったり。
 毎日を新鮮に過ごしているつもりでも、意外と見えていないものって多いこと。人によって見えるもの、見え方が違うということを知りました。通勤時、また所用で事務所から出るとき、そんなことを心しながら、やっぱりキョロキョロ・ふらふらしている私です。

(2004年3月)