スタッフエッセイ 2004年1月

何歳ですか?

原田光恵

 初対面の人と話していて、いきなり「何歳ですか?」と聞かれることはそうないけれど、話しの流れで、「えっ、何歳ですか?」と言われることがある。その質問がさらっと聞こえるときは、こちらもさらっと「○○歳です」と答えている。でも、「えっ?あなたは一体何歳なんですか?」と言われてるように思えた時は、実年齢を言うのが恥ずかしい気がして、一瞬躊躇する。なんとなくおとぎ話に出てくる悪い魔女に対して質問を投げかけてるような・・・、ちょっと誇張しすぎかな?
それで“悪い魔女への質問”を連想したときの、「何歳ですか?」の質問には、「○○歳です」と少し小さな声で答えてしまう。すると、「えーっ!○○歳ですか!」と相手からビックリした大声が返ってくる。そんなに大きな声で人の年齢を言わなくても、と思いながらもますます小さな声で、「はい」と答える私。30歳を超えてからは、相手が考えている想像年齢と実年齢にさらに広がりが出て(ひどいときは15歳も若く見られて、もう情けなく笑うしかなかったけど)こんなやりとりがいくつもあった。
 「(その年齢に)見えませんねぇ」と言われることもある。では、いったいどんな人が
「見た目通りの年齢」と、その人たちに映るんだろう、って考える。当然、人によって捉え方は違うだろうけど、“見た通り”って表面だけじゃなく、内側から滲み出てくるモノが結構あると思うので、そう考えると、まだまだ私は実年齢に達していない“青さ”が所々で映るんだろうな、と思った。
 1月になって、新たな年が始まった。また一つ年齢は上がるが、“青さ”が素敵な色に変わっていけるように、うまく年を重ねていきたいな。
 ただ、いったい何歳になれば私は年相応に見てもらえるのかな。うーん・・・。

(2004年1月)