スタッフエッセイ 2003年10月

悲しいときー

津村 薫

「いつもここから」というお笑いコンビのネタは、結構笑える。個人的には鉄拳や、ダンディ坂野が好きだけれど(笑)。私も、結構悲しいときがある(笑)。
・頑張って手のこんだ料理を作ったのに、家族がたいして食べないときー
・必死にホームを駆け上ったのに、電車に間に合わなかったときー
・仕事の依頼を頂いたのに、すでに先約があったときー
・明け方、犬に起こされて、寝ぼけまなこで起きたら、たいして用はなかったときー
・たいして段差がないところでつまずいたときー
・好きだった昔のヒット曲の題名が思い出せないときー
・飲めないのに、コーヒーが出されたときー
・「これおいしいんですよー」と、苦手なバターたっぷりの洋菓子を勧められたときー
・思い出話をしていたら、若い子に「昔は、そうやったんですか」と言われたときー
・高齢の祖母に「まあ、薫ちゃん、大きくなって〜」と言われたときー
・「どこまでも食べるね」と妙に感心されたときー
・靴ずれで足が痛いのに、バスの時間が迫っていて、ダッシュしないといけないときー
・ラジオ体操ごときで息が切れるときー
・子どもの解いている数学の問題がちんぷんかんぷんなときー(いつもそうだが)
・風呂上りのビールは最高と聞くとき〜(私は下戸)
・阪神優勝時、友人から「道頓堀川に飛び込むな」というメールがきたときー(笑)。
・洗濯し終わった後、部屋から脱いだ靴下が見つかったときー(犯人はたいてい夫か娘)
・ギャグを飛ばそうとしたのに、かんだときー
・百貨店の百万円均一セールに群がる人々をテレビで見たときー
・阪神の優勝はまた十数年後だという会話を聴くときー
・面白い話にウケて大笑いしていたら、周囲はノーリアクションだったときー
・冷夏で、テレビの心霊特集が少なかったときー(今年です)
・知らない名前のタレントばかりが歌番組に出たときー
・かなり古い懐メロをソラで歌えて、気味悪がられるときー(情報源は母の鼻歌)
・絶対音感があると言っても、あまり周囲が信じないときー
いろいろと挙げてみたけれど、結構、私は幸せなんだなと実感。バカバカしい「悲しいこと」はあっても、笑い飛ばせる程度で、丈夫に生きているのだから。ちょっぴり悲しいことを列挙して、ギャグにしてしまう、というのも、ストレスマネジメント。笑うかどには福来る、なーんて言ったら、「へえ、昔はそう言ったんですね」と言われそうだな(滝汗)。
そう、昔も今もそうなのよ。笑って笑って、愉快にいきまっしょい! 

(2003年10月)