スタッフエッセイ 2003年10月

住まいって本当に奥が深い・・・

前村よう子

 今年の一月からほぼ毎月1回、NPO講座の一つである「家づくりを学ぼう〜建築家と共に」にスタッフとして参加させて頂いた。9回連続講座で、つい最近、最終回を迎えたのだが、日頃何気なく暮らしている住まいを見直す好機となった。
 現在私が住んでいるのは中古マンションで、住み始めてかれこれ10年余り。入居にあたって総面積の2/3くらいをリフォームした。各メーカーのショールームを見学したり、パンフレットを取り寄せたりして、当時、私なりに工夫を凝らしたつもりだった。しかし、素人の悲しいところ、住み始めて初めて分かる不便・不具合を実感している。マンションだから共用部分などを変えることはできず、制約も大きいけれど、もっと工夫ができたはずなのになぁと少々後悔もしている。
 既述の講座で印象的だったのは、人に優しく、自然にも優しく住まうことである。家の中に自然の光を取り入れる、風の通り道を作る・・・リフォームした頃には思いつきもしなかったことである。また、出来る限り身体に優しい建築資材を使うこと。ホルムアルデヒド等の有害な物質を避けることは、現在では、私たち素人にも認識されているが、壁紙一枚、ペンキ一つを取っても、材質にこだわる大切さも知った。それに、限られた空間ならそれなりに、気持ちよく住まう工夫はいくらでも可能だということも、目から鱗だった。
 もしまたリフォームすることが可能なら(あるいは、転居することがあるなら)、講座で学んだことを活かして、より優しくよりくつろげる、そして掃除嫌いの私にも住みやすい工夫を凝らしてみたいものだ。

(2003年10月)