スタッフエッセイ 2003年8月

音を楽しむ

西 順子

 睡眠が体のエネルギー補給とすれば、私にとって「音楽」は心のエネルギー補給。私の日常生活にとって欠かせないものである。
 朝起きて、仕事に出るまでの時間は、ぼーっとした頭を目覚めさせるために、FMをつけたりする。FMで流れる最新の曲は、刺激的。気に入った曲に出会えるとワクワクする。80年代の曲がかかれば、青春時代を思い出し、とても懐かしい気持ちになる。青春時代の出来事というよりも、その時代のエネルギッシュな気分を思い起こしてくれる。さて、今日も一日頑張ろうっ、という気持ちになる。
 夜、眠りにつく前はお気に入りのCDアルバムを聴く。眠りにつく前に聞く曲は、テンションを沈め、リラックスさせてくれるようなものが好きだ。一度気に入ると、飽きるまで何ヶ月も同じものを聴いている。今のお気に入りは、春頃に購入した「image3」。このCDは、「emotional & relaxing」と副タイトルがついているように、情緒的でありながら、リラックスさせてくれる最新のいろんな曲が集められている。
 このCDのなかでも、特にお気に入りなのが、ヴァンゲリスの「アンセム(オーケストラバージョン)」、葉加瀬太郎の「Angel In The Sky」。どんなところが好きなのかな? と考えてみた。「アンセム」は、2002年ワールドカップのために書き下ろされた曲だが、これはそのオーケストラバージョンで、美しく壮大なオーケストラとコーラス、そしてエキサイティングな打楽器の組み合わせが気に入っている。この曲を聴くと、胸がすーっと軽くなり、深呼吸できる感じになる。と同時に、和太鼓の音は躍動感をもって胸に響き、エネルギーをもらった気分になる。葉加瀬太郎はヴァイオリスト。今までヴァイオリンの音にあまり興味はなかったが、この曲を聴いて、ヴァイオリンが好きになった。「Angel In The Sky」でも、ヴァイオリンのきれいな音色がすーっと胸に染みわたると同時に、リズミカルなパーカッションで躍動的な気持ちになる。いろんな楽器と、その組み合わせが奏でる音色やリズムを楽しみながら、心が広がるような気持ちになる、そんなCDが今のお気に入り。
 先日、好きなアーティストの新アルバムがでた。早速購入して聴いている。このアーティストは若い方なので、青年期を思いださせてくれるような、孤独と希望、切なさがあふれている。時にはそんな気持ちにひたることも、好きだ。
 さて、また、これからどんなアーティストや曲に出会えるのかな。私のささやかな楽しみである。 

(2003年8月)