スタッフエッセイ 2003年7月

眠れぬ夜に・・・。

下地久美子

 最近、「眠れない」という相談をよく受ける。眠りたいのに眠れないというのは、本当につらいことだろうと思う。調査によると、現代人の5人に1人が「不眠症」で、眠れぬ夜を過ごしているという。この不眠症は、過度のストレスと社会の24時間化でいつまでも夜が明るすぎるため、体内のリズムが狂ってしまうことに原因があるらしい。

 かくいう私も、数年前に突然、眠れなくなってしまった。日頃、布団に入ればすぐ熟睡してしまうタイプであったので、眠れないことがこれほど苦しいこととは思いもしなかった。眠れないと思えば思うほど眠れず、過ぎていく時間を恨めしく眺めていたものだ。結局、そのときは、枕を新しくしたら、なぜか面白いほど眠れるようになっていた。だいたい、枕の寿命というのは、5年なのだそうだ。なんとなく眠れない日々が続いたら、枕を新調してみるのも一案だ。ここ数年の枕の進化というのは、目覚しいものがある。マイナスイオンを出すものや、アロマテラピー効果のある香りつき枕、血行促進サポート枕、ミュージック機能内蔵枕など、さまざま。売り場には、「ピローフィッター」なる枕の専門家がいて、一人ひとりにぴったりの高さや硬さをアドバイスしてくれる。

 他に、眠りを誘う方法として、就寝の1〜2時間前に、照明を蛍光灯から間接照明に変え、部屋を薄暗い状態にし、体を徐々におやすみモードにするのもいいそう。ただし、ナイトキャップは、アルコールの分解とともに、眠りを浅くしてしまうので、あまり賢い方法ではないらしい。私は、眠れないときは、難解な本を読むようにしている。そうすると、瞬く間に睡魔に襲われて、あとは夢の中・・・。もちろん、睡眠のツボというのは、人それぞれであるし、そうそう簡単に解消するものではないが、眠れないことを逆手に取って、お洒落なスタンドやパジャマを買うなど、あれこれ工夫しながら「眠り」を楽しむこと。それが、良い眠りを手に入れるいちばんの方法ではないかと思う。 

(2003年7月)