2013年11月 (スタッフの日記バックナンバー)

11月12日(火) 西

10日からPCIT(親子相互交流療法)トレーニングで東京に来ている。5日間のトレーニングで今日で三日目を終えた。参加者9名と同数以上のスタッフ陣の皆さま(お二人の講師の先生、通訳の皆さま、PCIT-JAPANの先生方など)の温かいサポートのなかで、一つ一つ丁寧に学ばせていただいている。

PCITを知ったのは、昨年5月ボストンのトラウマセンターで行われた「子どものトラウマ治療研修」でのこと。センターでは虐待を受けた子どもへのセラピーの一つとして、養育者(里親さんなど)と子どもの愛着関係を築くためにPCITが実施されており、その話を聞かせて頂いたが、それは目からウロコだった。PCITはとても温かい雰囲気のなかで養育者がエンパワメントされ、子育てに自信がもてるようになる素晴らしい手法だな~と感銘を受けて、ぜひ学びたいと思っていた。養育者と子ども(2~7歳)と双方に関わり、関係性を強めて温かい交流を増やせるこの手法が効果が認められているのも頷けた(PCITは子どもの問題行動や養育困難、里親養育措置、虐待を受けた子どもと親・・など治療効果が認められている)。

DV被害にあったお母さんと子どもや、子どもとの関係に困難を抱えた親子への援助として提供することができればいいな・・と願っていたので、今回その希望が叶いトレーニングに参加させて頂くことができて本当にありがたい。トレーニング後もサポート体制があり継続して学ばせて頂けることも心強い。実施に向けて、まずは環境を整えなければならないが、試行錯誤を重ねつつも一歩ずつ歩んでいければいいな・・・と思う。参加者の皆さまやスタッフの先生方との出会いにも心から感謝。あと二日、がんばろう~。

11月5日(火) 村本

週末は岩手へ行ってきた。花巻、遠野、釜石、大船渡と車を走らせ、状況を見て回った後、夜遅くに大沢温泉の自炊部に泊まる。早くもこたつにストーブだ。

今年は宮古でプロジェクト。初めての場所だったが、知り合いとばったり出会ったり、新しい出会いがあったりした。仮設住宅の集会所でプログラムを行う。同僚のわらべ歌ワークショップとタッチドローイング。お年寄りや子どもたちと楽しいひとときを過ごした。一方、先行きの見えない重苦しい状況をズシンと感じる。

港に近い街中は、被害のひどかったところだが、新しい建物や改装したお店が並んでいて、活気が戻っていた。漫画展会場の近くにある4代目というお菓子屋さんからおばあちゃんが来てくれて、こちらもお菓子を買いに行く。和洋折衷に工夫を凝らしたおいしいお菓子がいっぱいあった。ここも1階はすべてダメになったのだそうだ。

帰りは、大槌、釜石を通って花巻空港へ戻ったが、まだまだ、あちこちにたくさんの仮設が並んでいて、三度目の冬を迎えようとしている。大槌は町がほとんどなくなってしまい、草ぼうぼうの状態だ。こんな状況を人々は知っているのだろうか。

メインの道路は以前より便利になりつつあるようだ。その一方で、復旧のめどの立たないJR路線があり、取り残され感は大きくなっていくことだろう。町の人たちと話すと、土地への思いが伝わってくる。やりきれない思いがする。