2011年11月 (スタッフの日記バックナンバー)

11月27日(日) 村本

この1週間もいろいろなことがあった。先週の週末は、ドイツの心理鑑定士カップ先生を招いての講演会とワークショップ。そうそう、金閣寺にお連れしようというところまで前、ブログに書いたような気がするが、金閣寺の前で、突然またひどく足を挫いてしまい(靭帯が弱っているから癖になるらしい)、30分は痛くて歩けなくて、結局、金閣の前のベンチで私は待ち、カップ先生おひとりで回って頂いた。なんとも無様な話だが、やむを得ない・・。

土日の講演とワークショップは、離婚後の親子の監護権や面会についての心理鑑定の話だった。カップ先生は昨年のドイツ調査で知り合った方である。子どもの心理査定のための道具やビデオなど惜しみなくいろいろ見せてくれて、とっても面白かった。人が好きで人を大切にする姿勢が伝わってくる。そして、日本に来れたことをとても喜んでくださって、心理検査の道具を「おみやげ」とくださった。早速、仕事で使うチャンスがあり、わくわく。だけど、もう少し経験を積まないといけないな。

きのうは大阪で仕事をした後、出雲入りしたのだが、伊丹空港で、なんとびっくり友人の村中李絵さんと出会った。「え〜、どこ行くの!?」と聞いたら、さらにびっくり、同じ飛行機で出雲へ行くという。村中さんは山口の人だから、こんなところで一緒になるなんて奇遇もいいところ。隣に座って近況報告し合った。出雲空港ではそれぞれにお迎えがあったので、そこで別れたが、お迎えに来てくれた方と村中さんにも偶然のつながりを見つけてびっくり。it's a small worldだ。

そのまま、「来待ストーン」というところのレストランで優雅なディナー。来るたびにちょこっとした珍しいところへ連れて行って頂くが、出雲ってなかなかおしゃれな街なのだ。来待石というやわらかい石を切り出して、灯篭や彫刻を作ったりするところらしいが、窓の外にはライトアップされた岩肌や大きな岩のスクリーンに映し出した映画(タイタニックをやっていた)を眺めつつ、和風の食材を使った創作仏料理という感じのお食事だった。デザートと珍しいフレーバーティー(煎茶と紅茶とグレープフルーツ)が気に入った。とってもロマンチックなところで、恋人同士で来たらいいなと思ったけれど、レストランに来ていたのは、み〜んな女性グループだった。

そして今日は、婦人相談員さんたちのフォローアップ研修。とっても楽しみにしていたのだが、一日、ゆっくりと心を開いてこの一年を振り返り、感じたこと、学んだこと、悩んだことなど語り、耳を傾け合い、豊かなひと時を過ごした。やっぱりこういう時間が大切なんだよな〜。お昼も夜もいろいろなことを語り合いながらおいしいものを食べた。みなさんも、いつもながらにとても喜んでくださったが、最近ずっと元気を失っていた私も、少し気持ちが明るくなった。飛行機から夜の大阪を見下ろして、また頑張るかと。

年末までいろんなことに追われている。とにかく今月末までに南京セミナーの報告書をあげなければならない。それが終わったら意見書を書いて、学会の原稿を2つ書いて、さらに大小もうふたつ原稿を書いて・・・。その間に福島へ行き、岐阜へ行き(これは楽しみにしていることなのだが)、そこまで頑張ったらようやく冬休みだ。

11月27日(日) 津村

風邪は殆ど回復したつもりが、咳だけはしつこく残り、いやな感じだけど、真面目に薬を飲み、しっかり治しておかなくては、まだまだ忙しい日々は続く。

20日(日)で奈良県子育て家庭サポートセンター主催の多世代事業が終わった。子どもも含めると100名もの参加者で、にぎやかなフィナーレだったが、地元の担当者さんの頑張りあってこその参加者数という感じで、県と市町村の良いコラボだったと思う。

今年度はエントリーされた市町村をいくつも回っての事業実施だったけど、地元担当者からニーズを聴かせていただき、それを踏まえた講座を展開してきた。

地域のこれまでの文化や支援のありかたを尊重し、それを大切にしながら共に事業を運営するという形で入っていったことは、とても良い方法だったと思う。

奈良県子育て家庭サポートセンターのスタッフの皆さんの頑張りにも支えられ、私たち講師陣は気持ち良く仕事をさせていただいたと思う。妊娠・出産・子育てを助産師の立場から話された菊地光さん、遊びについて伝えた、へぐりCO育てネット代表赤松邦子さん、それぞれがとても魅力的な講義・演習をされて素晴らしかった。

私の講義も参加者の皆さんの今後の多世代交流に役立っていることを祈るのみ。

この事業に関わって3年。地域を支援する形で展開されている方法が何より魅力的で、コミュニティをエンパワメントするという姿勢に強く共感して関わり続けたが、その精神はずっと活かされたと思う。私にとっても本当に勉強になった事業だった。

この事業については、今年の年報「コミュニティ・エンパワメント-安心とつながりをめざして-」に書かせていただいたので、ご一読いただければ嬉しいです。

http://www.flcflc.com/study/flcReport/index.html

皆で繋がり、人との繋がりを伝えた講座が終わっても、これからも何かできればいいな。ご協力いただいた皆さまに心から感謝。

さて、昨日は愛知県へ行った。某教員組合養護部主催で、養護教諭対象の講演だった。ストレスマネジメントがテーマ。ニコニコしながら熱心に聴いてくださる方たちが多く、終わってからも「楽しかったです!」「すごく勉強になりました」と言葉をかけてくださる先生方が複数いらっしゃり、感謝!こちらこそ、ありがとうございました。

さて、今週は高槻市で2本、大阪市内で2本、奈良県大和郡山市で1本、取材が1本というスケジュール。元気に頑張っていこう!

11月20日(日) 西

11月に入って初めての日記。あっという間に11月もあと10日となった。本当に時間がたつのは早い。

昨日は、子どもの心のケアに携わる専門職の皆さまへの一日研修で、講師をつとめさせて頂いた。「カウンセリング・マインド」がテーマなので、参加型形式で、さまざまなワークや実習を体験していただいた。皆さまが熱心にご参加下さり、感謝。「これから意識して子どもの話をしっかり聴いていこう」「いろんな人の考えが聞けて視野が拡がった」・・など、体験から気づきを得たり、お互いから学びあえる場となって、よかった!一番伝えたかったこと、信頼関係をつくること(そのためには子どもが安全と感じられること)が大事なことを、しっかり受け取って下さったようで、とても嬉しい。実習の進め方など、反省点も・・多々あるが、反省点はまた次の機会に活かしていければ・・と思う。

今日は、午前は本社で「女性のためのセルフケア・グループ」。そのあと、立命館大学法学アカデミー主催のワークショップ「家事事件手続における子どもと家族の心理アセスメント」に参加。ドイツ家庭裁判所心理鑑定士のKappさんのお話は、とても興味深かった。家族の紛争を解決するために、どんなふうに家族に関わっていくのか、具体的に示して下さりながら、そのエッセンスを教えて下さった。家族が自分のものとして解決策を見出し、合意をつくっていく・・というプロセスにとても興味を惹かれた。離婚に際して、両親が混乱した状態であっても、「子どものニーズをみていくことができる」と、子どものニーズに焦点をあてて解決を創っていくという。ほんとすばらしいと思う。DVや虐待があるとわかった場合は、介入手順も異なり、さまざまな教育プログラムも用意されているようで、システムが整っていることもすごい。子どもとの面接では、魔法の杖と空飛ぶ絨毯を使って、プレイフルに子どもの願いを聴くという。どういう願いがあるのか、家族にどうしてほしいのか、何を必要としているのか・・、子どもの視点にたつ眼差しに、とても感動する気持ちだった。終了後、一つ質問させていただいたが、笑顔でフレンドリーに、持っているものを惜しみなくいっぱい伝えようとして下さったことも、有難かった! まずは、Kappさんが伝えて下さったヒントを大切に、子どもと家族のサポートに活かしていければと思う。

先週日曜日は、クンちゃん(村本)、かおりん(津村)も書いていたが、立命館大学での東日本大震災復興支援シンポジウムに参加。ここでも、とても貴重なお話を聞かせて頂いた。時間があれば日記に書きたいな・・と思ったが、残念ながら書けず。でも、感じたこと、考えさせられたことは、時間をかけて、自分のなかでじっくりと咀嚼していきたいと思う。

いろいろと学ばせて頂く機会があることに感謝。また明日から新鮮な気持ちで、一日一日を大切にしていこう。

11月19日(土) 津村

不覚にも風邪をひいてしまい、喉の調子が悪い。鼻声で、講義を聴かれる皆さまにはご不快ではないかと気になるが、とにかく早く治さないと。咳が出るのがきつい。

咳で、喉や胸が熱くなってあまりに不快なので、アイスクリームを食べたい!と思うのだが(そして、これまでそうしてきた!)、これが気管支を刺激して却って良くないと教えてもらって、はじめて知った。こんないいトシになって恥ずかしいわ〜。

(´_`。)グスン

反省して、温かい飲み物をとり、あまり刺激物をとらないように気をつけた。やはり、強い味方は「ぬれマスク」。ベッドの横に飲み物も置いた。乾燥が大敵だもんね。横になると咳が出るので、ちょっと体を起こし気味に眠ったり、病院へ行く暇がないので薬局で薬剤師さんによく効く薬を聞いたりしてみた。

薬がよく効き、しつこい咳が止まると体が楽になった。食欲もいまいち。こういう時は、普段飲まないイオン飲料が体にすーっと染み込む感じでほっとする。

それでもマイクを持つとヘンなスイッチが入る私は気合いで咳を止め、不調の「ふ」の字も忘れてテンションが上がる。これぞ芸人魂か(笑)?

さてさて、先週土曜日は対人援助学会へ。くんちゃん(村本)が既に書いている、国境なき医師団で臨床心理士としてサポートをされてきた河野暁子さんのお話は実に興味深く聴かせていただいた。

子どもたちの腕に巻かれる『命のうでわ」というのが冊子巻末に付いていた。これがすごく印象的だった。

子どもの栄養状態を素早く見分けるために用いているものだそうで、生後6ケ月から5歳の子どもの上腕部に巻きつけて、その色で子どもの栄養状態を判別するというもの。

オレンジが中程度の栄養失調、黄色が栄養失調の危険あり、そして赤が最も危険。命にかかわる重度の栄養失調を意味する。

http://www.msf.or.jp/info/book/index.html

私たちに何ができるだろう?冊子をさらに読んでみた。募金という方法がある。そして、もっと世の中に何が起きているのかを知ること。

もちろん、活動に参加するということもできるが、医療などの専門分野を持つこと+語学力が要求されるから、誰にでもできる訳ではない。

募金について書かれた頁によると、100円で栄養失調の子どもに与えるピーナッツ味の栄養治療食を3つ買え、1,000円で髄膜炎、はしか、ポリオの予防接種を10人に行え、1,500円で風邪やマラリアなど病気の患者さん60人を1ヶ月治療することができるのだそうだ。

世界の出来事をもっと知る。たとえば、上記のMSF日本で活動紹介があり、メールマガジンの配信もあるそうだ。

(冊子『国境なき医師団っとなんだろう?』より)

さてさて、午前はこの学会のポスター発表を見て回り、午後からは基調講演やシンポジウムの参加。あっという間に夜!刺激的な1日だった。

翌日は震災関連のシンポジウムへ。

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsshs/tirasi/20111113.pdf

遠く離れた被災地に何もできていないのだけど、とにかく10年被災地に赴き、支援プログラムを実施するという取組には脱帽。すごいなあと思う。

このシンポでは芸術教育研究所の多田さん、そして前日の国境なき医師団の河野暁子さん、家族臨床家の団士郎さんの発表があり、とても面白かった。これまた既にくんちゃん(村本)の日記にある通りだ。

それぞれが、普段の取り組みを活かして支援に入っているのがすごいと思う。

話はちょっとそれるのだが、斉藤和義は私の好きなミュージシャンのひとりだ。なんという素敵な歌をつくる人だろうと思う。ギターの腕はもちろん、声も良い。

彼がブレイクしたヒット曲「歩いて帰ろう」がポンキッキーズで流れていた頃、子育てをしていたので、♪ずっと好きだったんだぜ♪(笑)ということになるだろうか。

彼は原発問題を歌に乗せてメッセージを配信した。自分自身の大ヒット曲「ずっと好きだった」→「ずっとウソだった」、「歩いて帰ろう」→「歩いて帰れない」など、すべて替え歌にして、you tubeで配信した。

♪この国を歩けば原発が54基 教科書もCMも言ってたよ “安全です” 俺たちを騙して 言い訳は“想定外” 懐かしい あの空 くすぐったい黒い雨♪

本人が歌っているとわかった時には驚いたが(彼の歌は広く多くの人が知っているし、多くがCMのタイアップ曲だったりするのだから)、すごい!とびっくり。

彼は被災地支援にも取り組んでいる。今回のシンポの発表者たちも言われていたが、彼も被災地支援に音楽を持ち込むことを「本当にいいのだろうか」と躊躇したという。

でも、やはり自分自身にできることは歌を通しての支援ではないかと考えたのだそうだ。普段の自分の取り組みから実施できる支援。

自分にとってのそれが何なのか未だに私には見えていず、個人として被災地に関心を寄せ続ける程度のことしかできていないのだが、彼の替え歌が思い出された。

さてさて、低空飛行の体調のまま、月曜・火曜と朝から夕方までの終日研修を講義した。14日(月)は福祉管理職対象。15日も某社会福祉法人の管理職対象。どちらも熱心な参加者さんたちに助けられ、良い雰囲気で講義させていただいた。鼻声で聴きにくかったかもしれないが、お許しを。

17日(木)は会議。皆の顔を見たり、いろいろと話すと元気になる。その上、とってもおいしい差し入れに舌鼓を打つ。幸せ♪

そして昨日は姫路へ。自分の講演ではなく、スタッフの講演を他のスタッフたちと見に行った。講演が終わってみればスタッフが講師を務めたスタッフ含め全員で5人。普段ばらばらに仕事をしている私たちにしてみれば、奇跡の集合だ。

姫路ではおいしいバリ料理も楽しみ、頭も心も体も満足の1日になった。他のスタッフから学ぶという経験は本当にありがたい。

このところ私は他のスタッフたちの講義を聴く機会に恵まれているのだが、それぞれが普段力を注いでいる分野でどれほど頑張っているか、良い仕事をしているかが伝わるものばかりで、本当に感動する。

私も頑張ろう!と思う。これも本当に感謝。

さてさて明日は奈良県北葛城郡河合町へ。

多世代交流がテーマの講義もこれが最終。ちょっと寂しいのだが、共に事業成功に向かって汗を流して奈良県子育て家庭サポートセンターのスタッフの皆さんと講師として共に頑張った助産師・菊地光さんと赤松邦子さん(へぐりCO育てネット代表)にも感謝。

来週は奇跡的に余裕があるスケジュール。締切が迫る原稿があるので執筆日にするつもりだ。この間にゆっくりと体も治したい。

個人的には最近フラフープに凝っていて、これがとても楽しい。部屋の隅に立てかけてあるフープを見るとつい回したくなる(笑)。楽しい運動なので、これからも続けたい。

さーて、今夜はお鍋にしようかな。

11月18日(金) 村本

先週土曜は対人援助学会。今年は大会長だったので、責任があったが、滞りなく充実したプログラムが展開されて安堵。とくに、私の古くからの友人で国境なき医師団の臨床心理士をしている河野暁子さんに、「パレスチナとイエメンの心理的ケア」のお話をしてもらったのが面白かった。それにしても、世界のあちこちでたくさんの人々や子どもたちが紛争下で危機時の生活を強いられていることを実感してため息。いろいろなことを考えさせられたが、どうしても気持ちは重くjなる。

日曜は、震災復興支援のシンポジウム。東京おもちゃ美術館の多田千尋さんと河野さん、そして研究科から団さんが報告。協定関係にあるアメリカ、ベトナム、中国の先生方を招いてコメントを頂いた。聞いているだけでワクワクして、これもなかなか面白かった。「対人援助者がコミュニティに入るとき〜持続的な支援を目指して」がテーマだったが、外部者かコミュニティに入って拓かれるスペースで新しいつながりが生まれることの意味が見えてきた。夜は、ゲストたちを高台寺のライトアップへお連れし、おしゃれなレストランで食事を御一緒した。

月曜は、アメリカとベトナムの先生方を美山のかやぶきの里へ。私も初めてだったが、おっとりした秋のひと時。ぜんざいを食べ、大学に戻って、夜の授業へ。3人の海外ゲストたちの講演。さまざまな国の話を聴いて、ひととき国際的な気分になる(!?)。豪華な三日間だった。

今週末はドイツの心理学者を招いて、離婚と子ども、面会交渉についての講演とワークショップをやる。今日は打ち合わせ。とても良い方であまりに熱心に準備してくださるので、ちょっとこちらの準備が追いつかない。金閣か竜安寺あたりにご案内しようかと思っていたが、あいにくのお天気。どうしようかな。

そんななかで、次の東日本家族応援プロジェクトは11月28日の週、福島で開催することが決まった。慌ただしく企画を詰め、準備をしているところ。南京セミナーの報告書締め切りも今月末だし、他にも次々と締め切りを抱えた原稿があるので、かなり厳しい。冬休みまであとひと月ほど。低空飛行で持続可能な毎日を!

11月11日(金) 津村

なんと月日の流れの浅いこと。講演・研修三昧な日々を過ごしている。

31日(月)は京都市内で子育て支援者対象の研修に。以前に京都市の他の区で私の講義を聴いてくださった方が「うちの区でも是非に」とご依頼をくださったという経緯。本当にありがたいことだ。

子育て中のママに、周囲のシニアが間違った情報やママを不安にさせる言葉をかけてしまうことでのトラブルは多い。遂には関係を断つまでに至る話も見聞きしてきた。

実際、それは距離を置いた方が・・・と言いたくなるような驚くほど過干渉な話もあるので一概には言えないが、「それでそんなとここまでこじれちゃいますか」「もったいないかも」といった話もある。これは子育て支援者たちと話していて、よく出る話題でもある。

さて、そのトラブル。「母乳で育てないと子どもが非行に走る」とか、一方では、「(生後)半年過ぎたら母乳は水や」と言うなど。抱きぐせ、離乳食、アトピー、卒乳とトラブル原因は枚挙に暇がない。

いまの祖父母は本当にお元気ではつらつとしている。「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ぶのがためらわれるほどだ。でも元気であるということは、お金も手も口も出す元気があるということで、夫婦が力を合わせて子育てをすることを阻んでしまう側面がある。

もちろん、子育て中の親側が祖父母世代にどっぷり甘えてしまい、「面倒見てくれて当たり前」と寄りかかるトラブルも少なくない。そもそもどちらが正しい悪いという問題ではなく、皆で子育てを上手に応援していこうよ!というのが講義の目的だ。

シニアがつい否定的な言葉をかけがちなのも残念。「いまどきの若者は」「いまどきの親は」という言葉は本当によく耳にするが、「〜しなさい」「〜してはいけません」と上から目線で子育てに口を出してしまうという話もよくある。

そんな決めつけも、押しつけがましい言葉も、マイナスの影響がありこそすれ、良い関係構築にはさっぱり役立たないのだけど。

子育てを終えた私たちや人生の先輩たちが良きモデルであることや、若者や子育て中の親の温かい味方であること、相手の力になるような言葉がけの大切さについて話した。

また、今と昔の子育ての違いや時代によって変化したものを、現在のガイドラインに沿って誤った情報について示し、現在どのように考えられているかもあわせて説明した。

ご担当者さんが送ってくださったアンケートには、「自分からあたたかい言葉をかけ、思いやりを示していこうと思う」「子どもたちにとって大切なことは、まず大人がしていかないとと思った」「心豊かにいきいきと自分が生きながら、周囲とも良い関係づくりをしたい」「とても勉強になった」「優しい気持ちになれた」といった類の前向きなものがたくさんあった。本当にありがたい。

そして、助産師さんをしているという参加者からの嬉しいご感想が。「正しい情報をわかりやすくお話しいただきありがとうございました。今日のお話の中にあった心ない言葉を投げかけられ、傷ついたお母さん方から相談をいただきます。その時にかけてさし上げるべきことばも大変参考になりました」

多世代交流事業に関わって、はや3年。さまざまな援助者たちと力を合わせて、良い繋がりづくりに頑張ってきたけど、参加された方たちの良い繋がりづくりの小さな小さなきっかけになったとしたら、とても嬉しい。

11月1日(火)は伊丹市内の幼稚園で保護者対象の講演。ママたちが子育てに頑張っていることがうかがえ、温かい気持ちになった。その夜は茨木市内の某保育所職員研修。保育士さんたちも日々頑張っている。ますます良いお仕事ができますように!

2日(水)は、滋賀県へ。子育て支援者を対象に3時間の研修。150名程の方が集った。担当者さんから、複数の方の推薦があったと聞かされた。感謝。帰り際に、「すごく良かったです!」「勉強になりました!」と口々にお声をかけていただけて、とても嬉しかった。

その夜は、大阪市内の某福祉施設の職員研修。時間も人員もあらゆるゆとりがない中、それでも日々奮闘する皆さんの姿に私の方が考えさせられた。皆さんのこれからの仕事に少しでもプラスになる時間だったのであればいいが。

さて、祝日の翌日4日(金)は私の誕生日。40代最後の1年だ。良い1年を過ごしたいと思う。この日は交野市の福祉ボランティア研修に。講義の途中で、今日が誕生日であることをちょっと言ったら、拍手をいただいた。ありがとうございます。

そして5・6日の土日は、奈良県子育て家庭サポートセンターの多世代交流子育て応援推進事業。土曜は午前が斑鳩町。午後が王寺町。日曜日は生駒市へ。多くのシニアの方たち、子育て中のママパパたちが参加してくださった。アンケートにもぎっしりと温かい言葉の数々。ありがとうございました!

7日(月)は、高齢者施設の管理職対象のメンタルヘルス研修。50名程の参加だった。いきいきと働ける、良い職場づくりについてじっくり考えていただく機会になりますように。

8日(火)は大阪市内の某幼稚園の保護者対象研修。この園長先生の異動前の園にもお招きいただいたが、今回は50名弱くらいのママのご参加があった。時には涙を浮かべていたり、げらげら笑っていたりしながら、一生懸命学んでくださったと思う。これからの子育てに少しでも役立ちますように。
9日(水)は京都で定例の子育て講座。その夜は茨木市内の保育所で研修。皆さんの笑顔がまぶしかった。寒い夜だったけど、室内は皆さんの笑い声でぽっかぽかだった。

さて、講義三昧な日々だけど、昨日の10日(木)は夫の父の三回忌法要。もう2年か。義母は12年前に亡くなっているので、義弟夫婦と4人で力を合わせて何とか終えた。ほっ。

義父の人となりのを語ってくれる人たちの言葉に思わず胸が熱くなる。2年前のあの日も義父が倒れたという連絡を受け、もどかしい思いだったが、とにかく講演に行き、終わったら駆けつけようと思っていたら、私の携帯の留守番電話に「親父が亡くなった」という夫のメッセージが入っていた。あの日のばたばたが思い起こされる。

義母も義父もまだまだ長生きしてほしかったけれど、残念。その後に夫が義父母から語られることのなかった歴史を掘り起こすかのように、一生懸命に調べものをしていた姿も思い出される。

次は義父の七回忌。その時は義母の十七回忌も併修する。天国で仲良くしてくれているといいな。

明日は対人援助学会へ。日曜日は震災関連のシンポジウムに参加する。みっちり勉強する週末が楽しみ。来週も仕事はいろいろと入っているけど、元気にいくぞ。

11月9日(水) 村本

先週後半は大学の復興支援プロジェクトで遠野へ行っていた。詳しくはまた書くが、遠野は暖かな小さな街で、なかなか良い時間だった。少し寂し気な晩秋の秋晴れがなんとも美しく、時には山に霞がかかり、しっとりと胸に沁み入る風景に包まれていた。これから足早に冬支度という。真冬はマイナス15度というから、それほど甘い生活ではないだろう。

時間の合間に初めて沿岸部へ足を延ばした(怪我人なので足と言っても車に乗っけてもらって)。陸全高田と大船渡。半年以上が過ぎた今も呆然とする。テレビの画面で全国の人々には有名なポイント(私はテレビを見ないのであまり通じてはいないが)もいろいろある。カーナビで行ったため、常にカーナビの画面にはまだ街がある。ああ、ここには郵便局があったんだ、ここにはコンビニがあったんだ、ここに信号があって、学校があって・・・と人々の生活が目に浮かぶだけに、現実の喪失がリアルに感じられる。こんな光景が日本列島の沿岸部に延々と続くわけだ。自然の猛威と人間の無力を見せつけられる思いである。

体調は最悪だったが(出張前に治療した歯ぐきの腫れと痛みがひどく、4日間、頓服を飲んで耐え忍んだ・・・)、それでも遠野の人々と新たな良い出会いができた。決してたくさんの人と関わったわけではないが、これから遠野に来る時に人々との窓口になってくださるであろう方々との分かち合いが暖かい。むつの時と違って、今回はまったく外部からの持ち込み企画だったため、大学の職員さんや校友会の方々も応援にかけつけてくださり、自分たちも楽しかったし、行った私たちがたくさんのものを受け取ったように思う。これをまた一年暖めて、来年、お返しすることができたら。

足の方は一進一退を繰り返しながらも回復の方向へ。松葉杖を置いて遠野へ行ったが、遠野で少しずつ歩く距離を増やし、ようやく何とか普通に歩けるようになった(まだスローペースだけど)。歯ぐきの腫れと痛みはまだしばらく続くようだが、それでもピークは過ぎ去ったし。忙しすぎることもあるが、年齢的なものもあるのだろう。自分を労わりつつ、現実と折り合いのつくペースをつかんでいかなければと思っている。

10月31日(月) 西

今日で10月も終わり、明日から11月。本当に日が過ぎるのは早い! 昨日は、NPOの年次大会だったが、スタッフの皆なとご参加下さった皆さまと、ほっと・・心温まるひと時を過ごさせていただいた。私は毎年NPOの総会担当のため、年次大会当日は他のスタッフにお任せしているが、皆のチームワークの良さが素晴らしいな〜としみじみと感動だった。みなが自分の持ち場の責任を果たし、積極的、主体的に動いている姿は、とても気持ちよく、素敵だった。みな、活き活きしていた。いい仲間に恵まれて、ありがたいなと感謝だった。ご参加下さった皆さまからの、素敵な笑顔とあったかい気持ちにも元気を頂きました。ありがとうございました!

かおりん(津村)の『女はみんな女神』の話には、しみじみ・・懐かしい気持ちになった。21年前、この本と出会った頃、皆でこの本を読みながら語り合ったグループのことが思い起こされた。この本の著者は、ユング派分析家で精神科医でありフェミニストであるジーン・シノダ・ボーレン。この本を初めて読んだとき、目から鱗が・・いっぱいだった。それから、私の人生のバイブル!となった。葛藤するとき、選択に迷うとき、何度この本を開いて、自分の女神に当てはまるところを読みなおしただろうか。本には、7人の女神のそれぞれの素晴らしさと同時に、それぞれの心理的困難とそれをどう乗り越えられるかのヒントも書かれている。選択に迷うとき、この本を読みなおすことで、そうそう・・と自分を取り戻し、自分の課題を自覚しながら、一歩ずつ前に進んでこれたように思う。特に印象に残っている言葉の一つは、人生を選択すること「道」について書かれているところ。「その真の代償は、それを得るために諦めるものであり、とらなかった道である」という言葉。人生とは、選択の連続である。何かを選択するということは、何かをあきらめることなのだ・・と、以後、何かを選択するときには、何をあきらめるのかを自覚し、それを受け入れるようになった。そうすることで、選択した道が、よりしっかりと明確になることを経験してきた。・・・そんなことを思い出し、これまで歩んできた道を懐かしく、遠い目でながめた。上の娘も参加してくれていたが、「女神、おもしろかった〜!」と言い残して、次の予定のために会場を出ていった。思えば21年前、研究所との出会いは、1歳の娘を預けて働くことに葛藤していたことがきっかけだ。その娘も今、この本をおもしろい!と言える年齢になったのかと思うと、それもまた感慨深い。

さて、明日から11月。11月は講師のお仕事もいくつか頂いているので、頑張って乗り切ろう。10月からスタートした女性相談員さんへの連続講座もとても楽しみだ。皆さんとても熱心で、頼もしい。地に足をつけて、一つ一つを大切に向き合っていきたい。